心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2013年 06月 06日

エビデンス馬鹿

痛みの治療にエビデンスがあるかというのは馬鹿げたことだ。

永遠にエビデンス(証拠)はないだろう。

痛みはexperience(体験)と定義されている。

他人が体験していることの治療に証拠をあげることはできない。

数値化できない。

また、1W間前から痛いのと5年前から痛いのは明らかに治療の困難さは違うが、現状では同じ病名であらわされることが普通。

どのような治療をするにしても、治療者の思いこみを患者に披露して(悪い表現をすれば洗脳)治療してアンケートを取っているのだ。

痛みの続いている期間、

洗脳の深さ、

手技の適切さ、

などを考慮すると、アンケート調査の結果を証拠(エビデンス)とするのはおこがましい。

では痛みに対して医師はなにを基準にして治療すればいいか。

それは痛みの生じるメカニズム、痛みが慢性化するメカニズムに基づいて行われるべきだ。

mechanism based medicine

痛みの生じるメカニズム、慢性化、ひろがっていくメカニズムは痛みを専門に研究している学者(生理学者)に聞くほかはない。

痛みのメカニズムについて医師は決して専門家ではない。

先日、こんな話があった・・・

下肢を広げたり閉じたりする健康器具を使った高齢の男性が両側の大腿が痛くなり歩行困難になった。

ある大学の脳神経外科の教授の診察で脊柱管狭窄症で手術の日まで決まった。

家族の相談で当院に来院。

不安傾向のある方で、筋肉の痛みと診断し、現在はほとんど改善した。

こんなの笑い話ですね。

80歳代の男性がレッグ・マシーンを使って、痛くなったのを手術するなんて。

脊柱管狭窄が原因だと主張するには納得できるメカニズムを説明しなくてはいけない。

素人相手ではなく、痛みの専門家(痛みの生理学者)が納得するように説明しなくてはいけない。




[PR]

by junk_2004jp | 2013-06-06 13:02 | 痛みの生理学 | Comments(1)
Commented by ウル at 2013-06-06 13:43 x
一般人・患者(医療素人)の大半は、医師=痛みの専門家と思っているでしょう。

加茂先生、本物の啓蒙を引き続きお願いいたします。

天動説から地動説の如く、パラダイムシフトは起こります。


<< 釧路      不思議な症例 >>