心療整形外科

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2005年 02月 19日

整形外科的な痛み、心療内科(精神科)的な痛み

器質的な痛み、非器質的(機能的)な痛みあるいは整形外科的な痛み、心療内科(精神科)的な痛みというような言葉に対する一般的な理解がばらばらなような気がする。これは専門家の間においてもその使い方はばらばらである。

たとえば、ヘルニアがみつかったので器質的な痛みリチャード関節(第5腰椎の横突起が大きくて骨盤の腸骨と関節を作っている)があるので器質的な痛みなどといったような使われ方をします。

これは明らかに間違っています。それらがあっても痛くない人はいくらでもいますし、またそれらを外科的に取り除いても痛みが治るという保障はありません。

器質的な痛みというのは、骨折などのあきらかな損傷に伴う痛み、悪性腫瘍や感染症に伴う痛みをいいます。これらが純粋な意味において整形外科的な痛みというのでしょう。

大脳皮質知覚領が痛み信号を受信していないのに痛みを認知している状態があるとすればこれが真の意味において心因性の痛み(精神科的な痛み)というのでしょう。臨床の場においてこれを客観的に判断できません。この痛みは痛みの悪循環の図はあてはまりません。

ほとんどの筋骨格系の痛みは侵害受容性の痛みで、末梢と脳との情報のやりとりです。
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これを何と表現するかということです。

「○○に生じた非特異的(骨折、悪性腫瘍、感染症でない)な侵害受容性疼痛」・・・これが病名です。○○には腰とか下肢とかいろいろいれてください。

急性期は従来の方法(消炎鎮痛剤や神経ブロック)で対応できますが、慢性化するとその方法ではうまくいきません。認知行動療法、カウンセリング、抗鬱薬などいわゆる精神医学的手法が注目されるようになってきました。

急性期より精神医学的手法をとりいれたほうがよいケースもたくさんあります。
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by junk_2004jp | 2005-02-19 13:06 | 慢性痛 | Comments(0)


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