2013年 10月 13日

なかなか取れないその痛みは「慢性痛症候群」です。

以前は歳のせいだとか、軟骨が減っているからだとか、脊柱管狭窄だとか、すべり症、ヘルニアだとかいろいろ身体の構造上の問題にすり替えられて説明されていた、慢性の痛みについて、結局はそういうことが原因でないということが分かってきました。

痛覚と味覚を比較してみましょう。

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味覚は舌にある味蕾から脳に伝えられます。

舌に塩を乗せれば塩の味がしますが、口をゆすげば塩味はしばらくで消えてしまいます。

「慢性味」という病態はありませんね。塩を取り除いてもいつまでも塩味が続くということはないですね。

一方、痛覚はそうとは限らないのです。それはなぜなのでしょうか。

あなたの慢性の痛みも最初はこのポリモーダル受容器から発したのです。

この受容体「ポリ(多い)」「モーダル(様式)」なのが慢性痛を起こすポイントです。

痛みを感じると反射的に筋肉の緊張が起きます。これは侵害刺激から遠ざかろうとする本能です。

また交感神経の緊張がおきます。

筋肉の緊張や交感神経の緊張で局所の血流障害が生じて、ブラジキニンなどが生じ、これがポリモーダル侵害受容器を刺激します。

この悪循環がいつまでも続くと、中枢神経のほうも変化してくるのです。

もし、ポリモーダルではなくて「モノモーダル」だったなら、侵害刺激に反応するだけで、侵害刺激がとりのぞかれれば痛みはなくなるはずですね。

痛みとは構造上の問題ではないのがおわかりになりますね。

ポリモーダル受容器と脳の間で生じた電気現象の問題なのです。

そしてそれが表現されるのは筋肉です。筋肉の慢性的な緊張です。

たとえていえば、コンピュータの異常です。それを大工さん(脊椎外科医、整形外科医)がみていたのです。

それが間違いだったのです。

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by junk_2004jp | 2013-10-13 12:58 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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