心療整形外科

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2013年 12月 06日

私の本を読んだ整形外科医からの質問

先月号のフナイに副島隆さんのところで、先生の御本の掲載があり、早速取り寄せて先生ご執筆の「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!」を拝読させていただきました。

大変驚きの内容に愕然としておりますが、先生のお話を果たして俄に信じてよいものか分かりません。

私も第5腰椎分離すべり症(1cm強のすべり)で永年慢性の腰痛がありますので、患者さんの腰痛には常に興味があり、自分なりに対応しているつもりです。TPBも必要に応じて積極的にやっています。

以下質問です。

①「神経損傷モデル」を先生は否定されていますが、神経根ブロックの際の患肢の放散痛はどういうふうに説明されるのでしょうか?

②絞扼性神経障害の数々をどう説明されるのでしょうか?

先生のお考えは、一部では正しいと思いますが極論すぎてはいませんか?お時間がある時にでも、よろしくご返信下さい。


拙著をお読みいただき、またご質問、ありがとうございます。

すべり症や分離症(疲労骨折を除く)は健常者でも腰痛患者でも同じような割合であるということはよく知られています。

また、ポリモーダル侵害受容器はこのような構造異常に反応するものではありません。

慢性腰痛の患者さんをレントゲン撮ったら、たまたま分離すべり症があったというのが本当のことでしょう。

このことは患者さんの腰痛にお墨付きを与えますし、ますます痛みが持続するのに貢献するでしょう。

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痛みがなぜ慢性化するのか?・・・痛みの悪循環で説明されています。

質問①

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神経は細胞膜によって、外はナトリウムイオン、内はカリウムイオンに分極されていますが、針で穴をあけると瞬時にナトリウムイオンが流入します。(脱分極)その電気現象が脳に伝えられると脳は下肢に放散する痛みとして認識する。



質問②

絞扼性神経障害は上記のような神経の電気活動が起きない状態です。つまり痛みとは真逆の生理現象です。
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上記図が神経の絞扼障害です。痛みやしびれではなく、知覚鈍麻~脱失です。

この神経に触覚神経などが混線(脊髄後角で)すると、CRPSタイプ2といわれる極めて難治な痛みになることがあります。

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by junk_2004jp | 2013-12-06 18:13 | MPS | Comments(1)
Commented by Tokyo小池 at 2013-12-07 12:26 x
MPSに関心を持たれる整形外科の先生が
増える事は、患者にとっては心強い事ですね。

しかしながら、ネットなどで色々な病院を見ていますと、
どうもMPSの解釈が少し違うような気がしてなりません。

簡単に言いますとMPSと言う筋肉性の痛みもあれば、ヘルニアや
脊柱管狭窄症のような神経が圧迫を受けるから痛いと言う痛みもある。
ようするに、MPSをヘルニアや脊柱管狭窄症などど横並びに考えて
しまっているようなのですね。(疾患の種類のひとつだと)

多分、加茂先生に質問なさってるこの先生も同じような思考
なのではないでしょうか?

MPSを理解する事で損傷モデル理論はありえない事であると
わかるはずなのですが…。
そう思いきれるのは、自分が患者と言う責任のない立場だから
なのかも知れませんね。


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