心療整形外科

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2005年 03月 12日

しびれる。

「しびれている」とはどういう意味なのでしょうか。

①感覚がない・・・・針で突いても痛くない。痛覚神経の麻痺。まれに心因性もありか。
②感覚がないわけではなく正座の時のようなジンジンした感じ

①も②も「しびれている」という言葉で表現しています。患者さんが「しびれている」といっているとき、どちらの状態なのか判断する必用があります。

いわゆる坐骨神経痛や、頚肩腕症候群などのときの「しびれている」という表現は②です。これは痛みと同じ種類と思っています。四肢の末端部に多く、神経疾患ではなく血行に関係しているものでしょう。トリガーポイントブロックで一挙に解決してしまうこともあります。

椎間板の術後、「神経が長く圧迫されていたのだから、しびれが取れるには時間がかかる」というのを聞きますが、これは疑問です。この説だと①の麻痺のことになりますが実際は②なのです。

もし①なのならば、速やかに手術を勧めるべきなのです。そうでないと回復に時間がかかったり、場合によっては回復しないかもしれないからです。しかし現実はそうではないですね。

「しびれている」と聞くと①と思いこんでしまう医師もいることでしょう。ほとんどは②なのです。


神経が圧迫されるとその神経にそって圧痛がある

生理学でそのようなことは言われていません。これでは神経繊維そのものが痛覚受容器ということです。痛みの悪循環で痛みの範囲が拡大するとき、交感神経は知覚神経と伴走しているため、ドミノ倒しのようになるのでしょう。

ある神経根を刺激したときいつも感じている痛みが再現したのでその神経根が原因病巣だ

この説明はおかしいです。理由はわかりますね。必用十分条件という数学の勉強を思いだしてください。

痛みやしびれは(神経)麻痺の前兆だ

これ間違い!

調査団は、医療業界がより合理的な紹介パターンを採用し専門外科医への早期紹介を減らすことを推奨した。調査団は、速やかな回復が得られない患者、および外科治療を要する危険信号が認められない患者は、“しばしば亜急性・慢性の脊椎疾患の根底にある無数の身体的、心理的および社会的な問題を評価できる外科以外の専門医へ紹介されるべきだと示唆した。
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_318.htm

痛みやしびれは神経麻痺の前兆ではありません。だから、上記のような表現になるのです。代替医療でも安心して治療しているのです。ところが、医療現場では痛みやしびれを麻痺と混同していることが少なくないと思います。
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by junk_2004jp | 2005-03-12 13:38 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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