2014年 10月 29日

大学でMPSを教えれば疼痛難民は減る

大学の整形外科、リウマチ内科、循環器内科やある病院の脊椎外科で診断のつかなかった症例です。

80歳代、女性。昨年末より背痛、両下肢痛で歩行困難。

MPSは筋骨格系の痛みの中で最もありふれたものです。

診断は簡単です。まず、除外診断(悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風、帯状疱疹後神経痛)

圧痛点が1個以上あればMPSです。

骨折や腱や靭帯の断裂に合併していることもあります。構造の治療と痛み(MPS)の治療は別問題です。

変形性股関節症に合併したMPS、脊髄麻痺に合併したMPSもあります。

家族や患者さん本人の積極的努力がいい結果をもたらしたのでしょう。

4ヶ月の入院からの退院翌日、初めて加茂先生に診ていただいた後、ゴールデンウイークの休みに入るまでの5日間連続で通い、その後は9月までで合計10回受診しました。

ゆっくりですが徐々に痛みが減り、始めの頃は車椅子で診察室まで入っていたのが杖になり、今では近所のスーパーマーケットをカートを押しながらゆっくり一周、一緒に買い物に行けるようになりました。

9月に受診した直後は、まだ時々痛みが出るようで、もう一回診てもらいたいと言っておりましたが、とうとう「卒業かな?」という言葉が本人から出るようになりました。

痛みはほぼなくなったそうです。加茂先生に診ていただけて本当に感謝しております。こんな短い文章では伝わらない思いですが、この言葉に尽きます。

また母と買い物に行けるようになったことは、先生にたどり着くまでの日々を考えると夢のようです。

何度目かの受診の時、母が「痛みが出た時にはトリガーポイントの位置を親指でぐーっと指圧すると痛みが治まるんです。」という話をした時に、先生が嬉しそうに「医者いらずだなぁ。」とにこにこしてらしたのがとても印象的で、先生に診ていただけて本当によかったと心から思いました。

お一人お一人、治り方は違っていると思いますが、母の場合、

① 7月頃まで、毎朝、膝上内側のトリガーポイントと思われる所(先生が注射されていた箇所)を蒸しタオルで温めました。温めた方が痛みが楽になるとのことでした。

② 痛みが出たり、出そうになったときは自分でトリガーポイントと思われる所を親指で5秒位押して3秒位休むというのを何度か繰り返して、自分の出来る範囲で痛みをコントロールしていました。

③ 始めの頃は注射直後に痛みが楽になっていましたが、家に着いて車から降りる頃にはまた痛みがぶり返していました。ゴールデンウイーク以降は注射直後より、注射翌日や翌々日くらいから調子が良くなることが多かったようです。

④ 40年以上看護士をしていた母にとっては、トリガーポイント注射によって自分の状態が改善するのか半信半疑の初診でした。初めてのトリガーポイント注射の直後、先生に立ってごらんと言われて、恐る恐る立ち上がった時に「痛くない!」4ヶ月ぶりに痛みのない状態を実際に体験し自力で立つ事が出来、通うたびにゆるやかながら、右下がりの折れ線グラフのように痛みが減っていきました。痛みが出たら加茂先生の所に行けば大丈夫という安心感はとても心強いようで、デイケアでのリハビリも、先生がいつも仰る「あせらず、ゆっくり。」を自分に言い聞かせながらを頑張りました。

まだ以前の歩きっぷりと比べると不安定ですが、日を追うごとに足取りがしっかりしてきているようです。デイケアのスタッフさんや、入院時にお世話になったリハビリのスタッフさん達にも半年前の状態からの変わり様を喜んでいただいてます。もし、また痛みが出た時には伺いますのでどうぞ宜しくお願いします。

冬に向かって徐々に気温も下がってきております。たくさんの患者さんをかかえられ、お忙しい毎日をお過ごしと思いますが、お身体ご自愛下さいませ。

ほんとうにありがとうございました。

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by junk_2004jp | 2014-10-29 02:24 | MPS | Comments(0)


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