2014年 10月 31日

医師がMPSを知らないと起こる弊害

医師がMPSを知らないと起こる弊害は

① やたらと検査をする。

② 誤診をする。

③ 診断ができない。

④ 治療が遅れる。

⑤ 患者さんに不安感、絶望感をあたえる。

昨日の症例を紹介しましょう。

① 70歳、男性、ゴールデンウィークのころ山登りをしたあと、右膝が痛くなる。病院を受診してレントゲン、MRIの検査を受け、「半月板がぼろぼろで手術をするしかない」といわれました。
知人の紹介で当院を受診しました。

内側広筋に強い圧痛がいくつもありました。トリガーポイントブロックをすると、すぐに痛くなくなりました。

内側広筋のMPSだったのです。山を下るときなどに傷めます。伸張性収縮があぶない。


② 20歳代、女性、1週間前、立ち上がろうとした時、急に腰痛、右太ももの前面の痛み。下肢をまっすぐに伸ばせない。MRI検査を受けているときに右ひざも痛くなりました。

MRIの結果、椎間板ヘルニアと診断されました。投薬で様子見、よくならなければ神経ブロックといわれました。

ネット検索で当院受診。腸腰筋、中臀筋、内側広筋などのMPSでした。もちろんその場で痛みがなくなりました。早期手当がよかったのでしょう。

立ち上がる動作は腸腰筋にとって伸張性収縮ですね。


このような症例は検査をしなくても話を聞いただけでMPSだと診断できます。あとは治療的診断をすればいいのです。

多くの医師はこの現実を知りません。

MPSを知っていたとしても羽生結弦さんのときの説明のように誤解しているのです。MPSはヘルニアなどがなかったときの診断名だと誤解しているのです。

医師数が増え、MRIが増えて容易に検査できる現状ではますます慢性痛が増えます。

患者さんも専門医が詳しく検査した結果ですから真に受けてしまいます。


[PR]

by junk_2004jp | 2014-10-31 01:25 | MPS | Comments(0)


<< 慢性痛問題      大学でMPSを教えれば疼痛難民は減る >>