2015年 03月 23日
日本中、痛みについてどこにでもあるお話を2つします。いただいたメールをもとにしています。 なにも特殊なことではありません。 結局、医師は痛みのメカニズムをしらない。メカニズムを知ると筋筋膜性疼痛症候群(MPS)が理解できます。メカニズムを知るとMPSに行き着きます。 MPSを知ると線維筋痛症が理解できます。 みなさん、不思議に思うことでしょう。医師だって勉強しているんです。いろんな学会に出席したり、勉強会、研究会に出て専門医の資格を維持しています。 ところが大体、その勉強は仲間内なんです。整形外科医や脊椎外科医が生理学者の話、心身医学者の話を聞くことは少ないのです。 そして、昔からの説を強く思い込んでいる。信じて疑わないのです。 私は痛みの生理学は故・熊澤孝朗先生や水村和枝先生の著書を読みました。 心身医学は中井吉英先生の著書などを読みました。 痛みのメカニズムは臨床医レベルで、知っているべきことは、そんなに難しいことではありません。 MPSは心身医学と切り離せません。脳の認知と反応なんですから。 MPSなんて、どこにでも普通にあるものなんです。それが分かっていないとは不思議なことです。 多くの臨床医が痛みのメカニズムを勉強し、MPSを理解することを願っています。 私の医師人生の残り10年ぐらい、MPSの普及に努めるつもりです。 MPSは開業医にとって診療機会のチャンスです。手術専門の脊椎外科医から患者さんを呼び戻すチャンスです。 ①60歳代、女性 これはもうMPS以外にありません。もちろん、心身医学も関係しています。 ②70歳代、女性 F病院で脊椎手術を受けて身体障害者になった(裁判勝訴)人を診ています。 複数回の手術で現在たいへん辛い患者さんをたくさん診てきました。 相談者は患者さんの息子さんですが、私のHPを読んでいろいろ質問されています。 いまひとつ理解が困難のようです。無理もないことです。 同じような傾向の有名病院をいくら受診したところで回答は得られないことでしょう。 診察をしなくても、診断がつきます。 「慢性痛症候群」です。つまりMPSが慢性化、悪化した状態です。 日本の痛み診療は医療先進国より、20年遅れているといわれています。 慢性痛症候群は生物・心理・社会的要素のからんだ複雑系。 先進国では集学的医療が行われています。 最近、ようやく我が国でも「慢性痛」に対する関心が高まりシンポジウムや勉強会が行われるようになってきました。
by junk_2004jp
| 2015-03-23 13:59
| 痛みの生理学
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