2015年 07月 10日

医療化

医療化 Wikipedia

医療的問題とされいない領域が、次第に社会的に病気と定義され、診断・研究・治療・予防といった医療の対象になっていくことを指す。


筋骨格系の痛みについては医療化のケースが多い。

脊柱管狭窄症は私が医者になったころは、そういう病名はありませんでした。65歳以上の先生に聞いてみてください。

http://junk2004.exblog.jp/10573027/

ブームになったのは1980年代中頃ではないでしょうか。プロスタグランジンE製剤の保険適応がきっかけではなかったかと思います。

アメリカあたりから入ってきたのでしょうか。医師の洗脳(?)が始まったわけです。

椎間板ヘルニアは以前より洗脳されていました。

すべり症、分離症、変形性関節症・・・・

医療化が始まると流行するのです。

http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0129262

慢性疼痛は、物理的、心理的、社会的に一般集団に影響を与える公衆衛生問題として認識されています。


痛みが公衆衛生問題!

ちょっと不思議に思いますが、伝染するみたいですね(笑)。これには医者が一枚かんでいるようです。

医者は保険診療では検査して病名をつけなければなりません。

ある人はMRIの画像がぬぐいきれないトラウマになる。

医者はまじめに一生懸命に説明して不安をあおる。決して悪意ではない。

日曜日のNHKの番組は脱医療化(demidicalization)である。

つまり種明かしみたいなもの。

この分野の医者の仕事はだんだんなくなる。それでいいのですが、医者も生活しなくてはならない。

骨折、感染症、リウマチ、痛風、悪性腫瘍なんて数が限られている。

今度はトリガーポイントや筋硬結が医療化の対象になるかもしれない。

保険診療よりも自由診療だろう。

弥次さん喜多さん、八ッあん、熊さんの時代は、神経、椎間板、脊柱管、関節軟骨などの言葉はなく、医療化されていなかった。きっと日本人は今よりも健脚で旅をしたのだろう。

痛みが出れば、素直に疲れだと受け止め、按摩や灸でしのいだのだろう。

私の師匠はうまいことをいった。ドクターズルール10

あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。

態度、言葉は医師の有する最も重要な手段である。その重要性を認識して賢明な使い方が出来るようになりなさい。医師は役者でなければならない。相手、場合によって態度、言葉を変更する必要がある。

患者は病気の治療に来るとともに安心を求めに来る。病院は安心を売る商売である。



[PR]

by junk_2004jp | 2015-07-10 18:13 | 慢性痛 | Comments(1)
Commented by 薬缶頭 at 2015-07-12 02:03 x
先生こんばんは。本当に久々にここへ書き込みます。
私自身は状態右肩下がり、何とかギリシャ状態にならない様にしてるつもりですが。何せユーロ各国はカンカンですからね。

先生の師匠のドクターズルール、かなり早い時期に掲載されてたものを拝見してから、ずっと大切にしています。医師でもない私が大切にしてもお門違いかも知れませが。

ドクターズルール9番。これは私にも関係ありそうです。
日本人は「おくすり」大好き国民ですからねぇ。薬をもらいに病院をはしごする人がいます(もちろん悪意で売る為じゃありません)。もらった薬、ダブったヤツはどうするんでしょうねぇ。大切にとっておくんでしょうか。一応有効期限ってものがありますけどね。
薬はお守りと一緒なんでしょうね。持ってるだけで安心。あっちのお寺、こっちのお宮。あらゆるところでもらってくるお守りみたいなもの。

主薬の副作用を消すために薬を増やし、その増やした薬の副作用を消すために更に薬を増やす。
一種類じゃカバーできない部分を補うために更に別の薬を出す。これまた倍々ゲームになっていく。
そういった行為が指数関数的に副作用を増やしていく。新たに出た症状は果たして病気の一症状なのか、薬の副作用なのか?

しかし医家(もちろん全部とは言いませんが)も製薬会社も薬局も営利を目的としてますからね。たくさん売れないことには儲かりませんからね。ジャンジャン出してブームになってもらわないと、というのが本音でしょうね。

おっと際限がなくなっちゃいますから、ルールに戻って。だからこそ出来るだけ少数に絞ることが肝要だと。何も副作用に限ったことだけではありません。

医療側はもちろんですが、患者側ももっちょっとだけでも勉強しないといけませんね。「薬を出さないから藪医者」だなんて、意味が変わる日が来ると良いですね。

なんだか私の日記みたいになってしまって申し訳ございません。このところ良いお話しが続いているのに、ちょっと静かだったものですから、つい長々書いちゃいました。


<< NHKを見て      神経根ブロックと手術 >>