心療整形外科

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2015年 07月 18日

1割は手術必要?

私はまだみていないのだが、NHKで「1割は手術必要」といったとのこと。

それはどういう時なのか。NHKに尋ねてみてください。

馬尾神経症候群(馬尾神経麻痺)のときは48時間以内に手術が必要です。

これは麻痺であって慢性疼痛ではありません。

極めてまれです。

そのほか、悪性腫瘍、感染症、リウマチ、せき髄麻痺、大きな外傷、側湾症などは手術が必要なことがあります。

これらは、そもそも「慢性腰痛」の分類に入らないもの。

大きな椎間板ヘルニアを手術以外の方法で治療するのは安全か?

大きな椎間板ヘルニアが存在すれば椎間板手術の適応と判断してよいのであろうか?南カリフォルニアの研究者らによれば、答えは『No』である。

Michael S.Sinel博士らは、「椎間板の大きさのみを、手術適応か否かの判断材料とすべきではありません。我々は、臨床的症状のある大きな腰椎椎間板ヘルニアの大部分は、馬尾症候群のような絶対的な手術適応でなければ、保存療法でもよいと考えています」と報告している(Sinel et al.,1999)。


NHKは「⚪️先生のご意見です」ということでしょう。⚪️先生がどんな立場の先生であっても痛みの生理学には何の関係もありません。

鍼がなぜ効くかは鍼灸師にお尋ねください。軸索反射(神経性炎症)を利用しているのではないかと言われています。

1割の手術適応をどうして決めるのか、なぜ9割は手術をしなくてもいいのか。




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by junk_2004jp | 2015-07-18 12:41 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
Commented by しろやなぎわたこ at 2015-07-18 12:56 x
NHKの番組での手術のくだり、先生のお考えを理解していらっしゃるみなさん、そうお思いになったことでしょう。
もっと思ったのは、脳の問題にしていることはいいとしても、先生が本にも書いていらっしゃるように、その方が精神的に制御できるようになられるまでに、「先ず痛みをとってあげる」という視点が足りていないと思いました。痛みがなくなってはじめて冷静に考えられるし、精神的に安定します。
Commented by 薬缶頭 at 2015-07-20 20:44 x
しろやなぎわたこさん、先生こんばんは。
いつの頃からかは分かりませんが、医師は患者に直接触れなくなりました。患者を観てはいても、診なくなってしまったのです(ちゃんと診ればどんどん時間が膨れ上がります)。目の前に苦しむ患者がいる、まずはほんの一時でもいいから、その苦しみを軽減または消しといて、検査をするというなら貴方が言うように患者さんも安心するでしょうね。
でもね、今はまずは検査ありきですから、検査をして結果が出ない限り、下手に手出しできない、しない。経済的な問題も絡んでいます。かつ、後から何かあたっ時(もちろん医療裁判のことですけど)命取りになる。これ、司法も変だと思いますけど。

ん~?本筋からずれてしまったかもしれません。今医師、特に整形の先生は患者の体に触れませんね。検査、特に画像がないと、説明ができません。その画像だって、どこにだってあるような画像なのに…。それを基にして「シップと痛み止め」、「今は否定されたヒアルロン酸の関節内注入」(この論文を読んでいない整形外科医がいるのが不思議、もちろんたくさん議論があるのは承知。)、「手術」の3択。とにかく今苦しんでいるこの痛みを止める、という選択肢は存在いたしません。あなたのおっしゃる通り、患者不在の医療なのです。

>痛みがなくなってはじめて冷静に考えられるし、精神的に安定します。
ですよね。実際「今」痛いんですから。頭はそこに集中しています。他は考えられないくらい痛くて苦痛。この痛みさえとってもらえれば、冷静になれる。患者はそう思ってるけど、医師側はそうは思っていない。

探っていくと、私は常に加茂先生が言われる「痛み」の教育が医学教育から欠けているからだと思います。「疼痛学」加えて「軟部組織学(筋肉学)」(いわゆる生理学) が今の医学教育には欠けています。「なおざり」の科目なのです。

NHKの放送前後から、加茂ブログはとても内容の濃いものとなっています。実はその本質は過去の繰り返しなんですけれど、でもね、とても大切な、加茂先生の芯が書かれています。
出来るだけ多くの方に読んでいただき、多くの意見を発していただきたいと思います。
長々と失礼しました。


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