2015年 07月 23日

結局、医者は痛みに対して正しい教育を受けていない

この問題は影響力のある医師がTVなどで一言いえば、解決することだ。

痛みについて誤解しているようだ。だから診断も治療もできない。

的確な診断ができて、医師自身が手技をもつことが重要だと思う。

医師自身が行う手技は患者に思わぬ効果を生むことがある。

痛みは脳の認知と反応なのだから。

昨日のNHK動画でもそうだ。ありそうなストーリーを想像してみた。

「MRIではヘルニアがあります。変形した椎間板が神経を圧迫して激しい痛みを引き起こします。」
「しかし、心配いりません。9割は消失してしまいますから。お薬をだします。一ヶ月後にもう一度検査してみましょう。」

一ヶ月後、相変わらず痛い。

「MRIでは同じですね〜。」

2ヶ月後、やはり同じ。

「先生、お願いです。早くなんとかしてください。」

「とりあえず神経根ブロックをやってみましょう。それも効かなかったら手術を考えましょう。」

結局、手術となった。運悪く1割のほうに入ってしまったのだ。

術後、すぐにすっきりと治った。

やっぱり、神の手だ。

ところが、半年後、また痛くなりはじめた。

MRI 「再発ヘルニアですね。しばらく様子をみましょうか。」・・・・




昨日つぎのようなメールをいただいた。

父が椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症と診断されました。MRI診断で、腰の骨が変形し軟骨がかなりすり減っているとのことで、手術しかないと言われました。将来的に右にも状況かを現れるかもしれないと先生よりお話ありました。

腰自体に痛みはなく、坐骨神経痛の症状(膝~足の甲痺れ、脹ら脛側面のつっぱり)があり、歩行時やしゃがんだ時、安静時にも激しい痛みがあります。同じ体勢がつらく、ここ1週間全く眠れていません。

2年前くらいに足の甲がつったのが初めての症状で、その後脹ら脛がよくこむら返りをよくしたそうです。今月に入り、左足が全体的にピリピリし出し、その後整体週一回を2週通い緩和されましたが、別のマッサージ屋できつめのマッサージを受けてから一気に痺れと痛みが増したそうです。


今日、電話でお話ししたところ、医師は痛いところ(スネ)を全く触診していないとのこと。

強いマッサージを受けて悪化したのだから、長指伸筋や前脛骨筋の筋痛症しかありえない。

MRIは全く必要なし。早期だったら簡単な治療ですぐによくなる。

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70歳女性

座骨神経痛で15年前腰の手術、10年前、すべり症で固定術をうける。

以後も一向に腰〜両下肢の痛みがつづき、睡眠障害もある。

娘さんが心配して当院を受診。

2回の受診(トリガーポイントブロック)でとても改善してニコニコしていらっしゃいました。

2回の合計金額は自己負担1900円。今後は様子をみて具合が悪いときに来るように。

今までは定期的に手術をした病院を受診していたが、そのたびにレントゲンをとって、固定金属に緩みはない。という診断を受けていた。とのこと。

医者は患者をみないで金属の具合をみていたわけだ。

それは患者を診るスキルがないからそうなる。

患者をみないで画像を見る、これは現代の医師の欠点だ。


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by junk_2004jp | 2015-07-23 14:39 | 痛みの生理学 | Comments(1)
Commented by しろやなぎわたこ at 2015-07-23 19:10 x
「この問題は影響力のある医師がTVなどで一言いえば解決することだ」
という加茂先生のお言葉は残念ながらその通りですね。
でも、いつも思うのですが、私のような医学知識など何もない人間でも、1度お聞きし、ちょっと本を読めばわかることなのに、どうしてこんなことになっているのか全く理解できません。
しかし、そんな文句を言っていても始まらないので、微力ながら、私も先生のご意見を私のライフワークとしてあちこちで話しています。
先生頑張ってください。


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