心療整形外科

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2015年 07月 29日

運動系と慢性痛症の関わり

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熊澤孝朗著:「痛みを知る」より



筋肉が痛みに大きく影響する

慢性痛症の予防のためには、運動、つまり動かすということも大切であると考えています。

運動器の痛みは慢性痛症とも深く関係しています。このことは筋肉の痛みが、皮膚からの痛みよりも中枢神経に及ぼす影響が大きいということに関係していると考えられます。

動かないことで痛みの悪循環が起きる

γ運動神経は筋紡錘の長さ調節が主な目的ですが、痛みが入った時の筋肉の反応を引き起こす役割を担っています。

痛みが治れば筋肉は伸びて元の状態に戻ります。しかし痛みが入り続けるとγ神経系が働き続けて、筋肉は縮んだままになってしまいます。

硬くなって動かしにくくなり痛みが起こってきます。それが長期にわたる筋力低下が起きてきます。

筋肉が縮んだままの状態が続くと、関節にも影響を及ぼします。動かしづらくなった関節を動かそうとすると大きな痛みが生じます。痛いから動かさない、動かさないからまた痛いという悪循環が生じてしまうわけです。



慢性痛のAさんは、お尻から大腿にかけて、圧痛点に注射したところ

「脚が伸びました!」

とおっしゃいました。筋肉が緩んでそんな感じになったのでしょう。

このようなことを「痛みそのものの治療」と表現するか「筋肉の治療」と表現するかは微妙です。

患者さんにとってわかりやすい表現でやっています。

従来の整形外科の診断は

「軟骨がすり減っている」「椎間板がすり減っている、飛び出て神経を圧迫している」「脊柱管が狭くなって神経にさわっている。手術が必要になるかもしれない」「すべり症、分離症がある」

このような生理学的にまちがったことをいっていました。患者さんは動かすどころか、心配になり、ますます動かさなくなり症状を悪化していました。




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by junk_2004jp | 2015-07-29 14:01 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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