2015年 09月 20日

腹部術後の疼痛

最近、腹部術後の痛みの症例を2例診た。

一例はアメリカ在住の日本人男性、一例は40歳代の女性。

痛みには早期介入が重要!!早期に圧痛点をブロックせよ。

全身麻酔で手術をしても切開の痛みは脳に入力されているのだから、それが慢性痛の原因になる。

先取り鎮痛が是非必要だ。(切開部位に局所麻酔を打って切開の刺激が脳に入力されないようにする)

もう一つ考えられる原因は乱暴な体位変換、麻酔から十分に醒めていない状態で手術台からストレッチャーに移動させるときに何らかの異常な外力が加わった。

女性の症例は切開部が硬くなっていて強い圧痛があった。術後3ヶ月ぐらい立っているが両側の下肢や腰痛背痛にまで痛みが広がっていた。

線維筋痛症、あるいは線維筋痛症様状態といってもいい。

短期間の治療(TPB)だったが痛みはかなりおさまった。腸腰筋の治療で長距離歩行が可能になった。

男性の症例はもう10年ほど経っている。術直後から発症。

① 腰椎管狭窄及び腰椎のズレ
② 周辺血管疾患
③ 糖尿病
④ 閉塞性動脈硬化症

による神経系の痛みが原因だとのこと。

神経系鎮痛剤(現在はGabapentin、Vicodinなどを処方されますが、全く効果がありません。

Pain Blockで脊椎にSteloid+麻酔薬の注射も何度か受けましたが、いずれも効果がありません。

最近はEMG検査も受けました。

この10年、こうした検査の繰り返しで治療にはつながっていません。

常時ある痛みは両下肢の内側で

① 針状のもので突き刺される痛み、
② マジックテープを剥がすような痛み
③ 氷のような冷たさ
④ アイロンを皮膚に直接当てられたような灼熱感
⑤ 痺れ(痛み特別がつきません)
⑥ 電流が流れるような痛み
⑦ ほぼ毎日、ベッドに入ると<コムラがえし>のような足の痙攣が両足同時に起きます。
⑧ むずむず脚症候群と’診断され薬を処方されたこともあります。
⑨ また間欠性は行(Intermittent Claudication)もあり、Claudicationの薬も処方されています。

・・・24時間、365日連続して起きています。

たまに腰痛も感じます。骨盤が重くズキンズキンする痛みもあります。

そんなわけで常に睡眠不足で、日中起きていても半睡眠状態でそのせいか慢性的な疲労感もあります。

検査検査で治療につながらず、医者から処方される鎮痛剤も効かず、このまま一生この劇痛と付き合わなければならないんだ、もう劇痛と共生して生きることに疲れた・・そんな思いで生きています。

こちらの複数の医師からは<腰椎管狭窄及びズレ>を調整する手術、Peripheral vascular diseaseの手術を勧められていますが、こちらで手術を受けた私の回りにいる人たち、ほぼ全員が術後後遺症に悩まされていて、こちらの医師のもとで手術を受けるのをためらっています

こちらでは医師の専門分野が非常に細分化されていて、下肢部も膝から下か上が痛むのかによって医師が変わり、それぞれの連携がありません。トータルに病状を見て診断されている感じが全くありません。



3週間ぐらいホテルから通院してもらった。(TPB)

日本に行くときには飛行機の中で激痛があり辛い思いをしましたが、帰りの便では痛みに苦しくことなく無事に帰国できました。

今現在、腰と臀部に時々痛みを感じるのと歩く時、足が重い感じがしますが以前の辛さに感じたら嘘のように楽になっています。

これから約一か月かけてアメリカを引き上げる準備をし、日本に戻り小松周辺にアパートでも借り、じっくり治療を受けたいと思っております。また、よろしくお願い申し上げます。


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by junk_2004jp | 2015-09-20 07:57 | 慢性痛 | Comments(0)


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