2005年 04月 15日

日本整形外科学会学術総会

第78回日本整形外科学会学術総会  H17年5月12日~15日 パシフィコ横浜

b0052170_17104.jpg抄録集Ⅰ
たぶん抄録集Ⅱまであると思いますが、それはまだ届いていません。



抄録集Ⅰ

教育研修講演、パネルディスカッション、シンポジウム、一般口演、招待口演、ポスターなど多くの演題が発表されています。

腰椎椎間板ヘルニアを扱ったものは一般口演に4つみられるだけです。私の見落としがあるかもしれませんが。少ないと思いませんか。レーザー手術はないです。

腰椎椎間板ヘルニア内加圧注射療法の治療成績
外側型(椎間孔内・外)腰椎椎間板ヘルニアの病型分類と手術法
腰椎椎間板ヘルニアに対するLove法の限界(第2報)
腰部椎間板ヘルニアに対する後側方固定術の意義と適応について


ヘルニアではないがちょっと気になったのがありましたので、

「腰椎分離症に伴う神経根障害ー病態の検討ー」

【結論】本研究によれば、画像上分離を要する患者の20%前後は自覚的に下肢にも何らかの症状を有する症例が存在することが判明した。しかし、分離それ自体が下肢症状の原因と考えられた症例は神経根ブロックで神経根障害があると判定された症例の25%であり、むしろ椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が原因であることが多かった。この事実は、画像上の分離の存在が、必ずしも神経根障害の原因とはなってはいないことを示唆している。


神経根ブロックをして神経根障害があるか否かを判断しているのですが、これは疑問です。
下肢のA点B点で生じた痛み信号がC神経根を通過するのなら、C神経根をブロックすると痛みはとまります。だからといってこれが神経根障害と判断するのは間違いです。私はそう思っています。しかし、このような思考をする整形外科医が多いんです。そもそも神経根障害って何なんでしょう。

神経が損傷を受けると麻痺が生じたり、CRPSII型(CRPS type II)カウザルギーになるのではないのかな?
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by junk_2004jp | 2005-04-15 01:41 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(3)
Commented by 柔整師 at 2005-04-16 08:32 x
先生のお考えにはとても賛同できる点が多く、自分の行う治療の根幹の部分すら変わりました。そこでお尋ねしたいのですが先生の「坐骨神経痛」や「肋間神経痛」といった、神経痛という病態に対するお考えをうかがいたいのですが。全ての神経痛は神経痛様症状であるとお考えでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2005-04-16 09:59
神経痛というのは、たとえば「帯状疱疹後の肋間神経痛」は神経因性で、神経繊維に責任のある状態です。一方、坐骨神経痛というのは、「なんちゃって神経痛」なのです。坐骨神経は正常です。神経因性疼痛ではありません。myalia(筋痛症)です。違った病態を「神経痛」という同じ言葉で表現しているのが悪いのです。
Commented by 柔整師 at 2005-04-16 10:18 x
ありがとうございました。患者さんにとっては同じ「神経痛」ですから混乱するのですね。でも混乱してるのは治療家も同じだったりして(笑)


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