心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2016年 03月 17日

【ドイツでは、慢性の痛み対策は必要がない】

なぜなら、医療者全員が十分痛みについて勉強しており、どこに行っても正しい対応がなされるから・・子供のころから、慢性の痛みについて学んでいるから・・・・これは「ドイツの子供痛みセンター」が制作したビデオです。



成人の場合、薬を使わず管理できるにこしたことはないが、仕事や余命を考慮すれば薬剤を全否定することはないと思う。

[痛 みの定義] 国際疼痛学会   1986年

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

組織損傷を伴うもの=急性痛=侵害受容性疼痛=炎症性疼痛

組織損傷の治療と痛みの治療は別問題として捉えること。組織損傷による炎症が治れば痛みも治るという保証はない。慢性痛に移行することがある。痛みの治療が優先されるべき。組織損傷はいつでも治療可能。痛みは時間的要素があり取り返しが難しい。

そのような損傷があるように表現されるもの=慢性痛=神経障害性疼痛≒(心因性疼痛、身体表現性障害の疼痛性障害)

ただし、最初から慢性痛のような感じの痛みがある。(急性期慢性痛、中井吉英先生)

一過性のストレス(うつや不安)、発達障害、小児期の環境で痛みの閾値が低下している場合、あきらかな組織損傷がなくても痛みが発生し慢性痛の様相を呈する。

リウマチ・痛風は炎症性疼痛。癌性疼痛は複雑。

今までの痛みの医学は間違っていた。そのために多くの人に迷惑をかけた。今も迷惑をかけている。

学問の未発達でしかたなかったのだ。ここは潔く反省して出直すべきだ。

最近分かってきたと言っているが1980年代中頃に大きな生理学上の発見があったとのこと。

もう30年も前から痛みのメカニズムはかなり詳細に分かっていたのだ。

2001年に作った私のホームページにそのことを書いている。

❌椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が神経を圧迫して痛みやしびれがでる。

❌椎間板や半月板、関節軟骨の老化が痛みの原因

❌すべり症、分離症、変形性関節症

このような病名は症状の本態を表しているものではなく、痛みをより強固なものにするだけだ。

痛みのメカニズムのわからなかった時代のなごりなのだ。

保険病名を変えるべきだ。

❌もやもや血管

❌筋硬結

これらが痛みの原因のことはない。痛みによって作られた副産物だ。それを探したところで。

唯一、検査でわかるのは圧痛点だ。

鍼灸師やマッサージ師はプロの繊細な指先で圧痛点をさぐるべきだ。圧痛点が治療点になると思う。(経絡も神秘的で気になるが)

揉む、刺す、灸、温める、さする、縮める、伸ばす、注入する

圧痛点=痛覚過敏点=過敏になったポリモーダル受容器=過敏になった脳に通じている。

ポリモーダル受容器は筋膜に多数存在する。

b0052170_3543399.jpg

b0052170_355770.gif

ポリモーダル受容器は機械的刺激、熱刺激、炎症性メディエーターを電気信号に変える変換器
ブラジキニン、水素イオン、セロトニン、ヒスタミン、プロスタグランジン、ATP,インターロイキン、NFG

b0052170_3553231.gif

b0052170_4383695.jpg

b0052170_3562811.jpg
熊澤孝朗先生より

b0052170_3571175.jpg



[PR]

by junk_2004jp | 2016-03-17 04:01 | 慢性痛 | Comments(6)
Commented by ひつまぶし at 2016-03-18 20:11 x
先生&全国300万の加茂先生ファンの皆さん、こんばんは。
昨夜、NHKで「総合診療医ドクターG」という番組をやっていました。
研修医と一緒に、症状から確定診断をするカンファレンスふう番組。
昨夜は腰痛でした。歯周病だとか、周辺事情にもいろいろ気を持たせつつ、
途中までは筋膜性疼痛症候群などという言葉も出て、
しかも生理食塩水の注射の練習に、ステーキとイクラという豪華ゲストが登場するあたり、
食欲もソソッてくれて、これは悪くないぞ♪と期待して見ていたのですが・・・・・・
最後はお決まりの「頸椎ヘルニア」が結論★★ ええええ~~~~っ
しかも、首の神経8番に異常があるので、手にシビレがあらわれた、と。
メトロノーム? あ違う、デルマトームの図に沿って痛み・シビレが出ると神のお告げ。
最後まで見て損した。 入場料返せ。(払ってないけど ^^;)
http://yonta64.hatenablog.com/entry/doctorg/2016-0121-%E8%85%B0
Commented by junk_2004jp at 2016-03-19 12:20
あらら、そうでしたか。私はみませんでした。専門医(指導医)がこれではいけませんね。ヘルニアが神経を圧迫して、痛みやしびれが生じるというのは生理学でまちがいです。NHKに抗議しなければ。
Commented by ひつまぶし at 2016-03-19 13:20 x
この先生、赤ひげ大賞を受賞したそうで、なかなかイケメン。
リンクが引っ張れないので。
メディカルノート・白石吉彦先生・
筋膜性疼痛症候群とは―原因が分からなかった痛みの正体

番組、途中まではイイ線行ってたんです。私もビールがおいしかった。
それなのに、最後の最後でなぜ「頸椎ヘルニア」になってしまったのか。
大どんでん返し。えええーーっ、そりゃ、ないぜーーーっ  
という叫び声を思わずあげてしまった私。
研修医にあんなこと教えたらあきまへん。
スタジオに運び込んだステーキとイクラを、どうしてくれる!?
Commented by junk_2004jp at 2016-03-19 14:56
今日も外来で頚椎ヘルニアといわれた人を数人診ました。
この悪い診断の習慣を改めなくてはいけません。

なぜ痛いのかなぜしびれるのか、生理学的勉強が必要ですね。

「トリガーはじめました。」「冷やし中華はじめました。」
Commented by 国松 at 2016-03-22 17:45 x
お ば ん で す m(__)m

パチパチ パチパチ

これをきちんとみることができたら

だれでも まもなく 勝手に 治ってしまうかもしれませんねえ・・・、知らず知らずのうちに
Commented by 国松 at 2016-03-22 18:38 x
 こ ん ば ん は ~

 ひつまぶし さんへ おひさしぶりぶりです

いくらとステーキ賠償問題については

まあまあ そこは おさえておさえて・・・

つらいけど・・・、辛抱あるのみでんがな

 


<< 慢性痛の入院患者さんの声      慢性痛を診る医者は患者によって... >>