2005年 04月 21日

関連痛

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この図はおなじみの図ですが、どこを刺激したときにどこに痛みを感じるかということを示したものです。それをどこそこの関連痛といいます。生食を注射して調べたそうです。現実の自然界ではないことです。

この図が整形外科医を混乱させているもとになっているのでしょうか。

深部組織の刺激によって発生した疼痛は、それらの求心性神経の入る脊髄と同一の皮膚節に投射されることがあります。これを関連痛と言います。関連痛は境界不明瞭な深部の重圧痛です。もちろんその部位に痛みを感じているだけですから、その部位に圧痛点は存在しません。

この図で示されるような概念では圧痛点を説明できません。

変性した椎間板や椎間関節粘膜にも神経終末が存在しますからその部分が発生源になった痛みは存在するのでしょう。椎間板性の疼痛とか椎間関節性の疼痛とかいいます。深部ですから圧痛点はおそらく分からないことでしょう。

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_410.htm

これは、椎間板性の疼痛を椎間板造影することにより、痛みを再現させて、そのように診断しているのでしょう。

この方法は疑問があります。自然界ではそのような刺激がおこるはずがありませんし、ほとんどの腰痛や下肢痛には圧痛点があります。

たとえば、お尻の筋肉を押すと下肢にひびくことがありますが、これがお尻の筋肉の関連痛なのです。だから治療のときなどに生じる痛みといってもいいでしょう。

http://www.takepi.net/teigi.html
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by junk_2004jp | 2005-04-21 01:12 | 慢性痛 | Comments(3)
Commented by keisyan at 2005-04-21 06:09
確かに日常生活で身体に針を刺したり、ワンポイントを強く圧迫されたりすることはないですよね。
>だから治療のときなどに生じる痛みといってもいいでしょう。
圧痛点を押さえたときほどではないけど、腰の痛みが強まる(筋硬結?)と足に響くようないやな痛みがでます。これもいわゆる関連痛?なんちゃって坐骨神経痛ですね(^^ゞ
Commented by junk_2004jp at 2005-04-21 08:33
「あるところAを刺激したら、患者さんが訴えているのと同じ部位に痛みが再現したので患者さんの訴えている痛みはAの関連痛である。」

これは間違いですが、この論法はよく行われます。
Commented by sansetu at 2005-04-21 11:18
先生、こんにちは。久々にTBさせていただきました。そちらはもうすぐ温泉卓球ですね。いいなーっ(笑)。


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