心療整形外科

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2016年 04月 08日

私がMPS研究会で伝えたかったこと

もうなん年前になるか、MPS研究会を立ち上げた理由は、トリガーポイント注射を普及したくてではない。

1)「脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが神経を圧迫して、痛みやしびれが生じる」という考えは科学的には完全に間違っている。

2)「椎間板、関節軟骨、半月板などの老化が痛みの原因である」という考えは科学的に完全に間違いである。

これは意外と思うかもしれないが、痛みのメカニズムを勉強すればすぐに理解できる。

3)あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。

  態度、言葉は医師の有する最も重要な手段である。その重要性を認識して賢明な使い方が出来るようになりなさい。医師は役者でなければならない。相手、場合によって態度、言葉を変更する必要がある。

「ドクターズルール10」よりhttp://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_151.htm

つまり、心身医学だ。

Doctor as drag (薬としての医者)

適切な説明力、安心感、信頼感、など総合的な「医者力」

同じことが代替治療家にもいえる。「治療者力」

私の本やこのブログで紹介したが、内科医や産婦人科医の奥様が脊柱管狭窄やヘルニアで手術を考えていたのだが、当院に数日来院して、治療を見学してあとは自宅で医師である夫が治療して治した。

先日、こんなことがあった。

80歳の医師が椎間板ヘルニアの手術をして、2週間後に痛みが再発、私の本を読んで、ファックスしてこられた。その地域には私が知っている医師がいなかったので、症状をお聞きして、治療法を伝えた。80歳の医師は友人の医師に頼んでその治療をやってもらった。のちに改善の感謝の手紙をいただいた。

「腰痛は脳の勘違いだった」は、著者・戸澤洋二氏は私のHPからヒントを得て、研修に来ている女医さんに注射をしてもらい、認知行動療法を組み合わせて治したという話だ。これは「スーパー患者力」だ。

これらの例からもわかるように、特殊な技術、訓練を要する技術ではないのだ。

「医者力」、「治療者力」は技術もさることながら、説明力、信頼感、安心感、寄り添う能力などだ。これは一朝一夕に身につくものではない。経験、勉強が必要だと思う。

しかし、すべての患者に対応できることではない。

そうだろ、特殊な治療法が必要なら、明治時代以前の世は痛みに苦しむ人が大勢いたことになる。また世界中にも痛みに苦しむ人が大勢いることになる。

この3つを医師に教えたかったのだ。私のやっているトリガーポイントブロックをひろめようとしたのではない。



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by junk_2004jp | 2016-04-08 20:13 | MPS | Comments(0)


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