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心療整形外科

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2016年 04月 16日

整形外科に行って治ったためしがない

「整形外科に行って治ったためしがない」

「整形にいっても、どうせレントゲン、MRIを撮って薬とシップ」

「手術をした人何人かに聞いたが、みんな良くなっていない」

これは別々の患者さんから実際に聞いた言葉です。「だから***に通っている」というわけです。

整形外科とはそもそも骨折や腱、靭帯などの断裂を修復するのが主な仕事なんです。痛みは素人です。

多くの整形外科医が参考にしているバイブルは本当に正しいのでしょうか。

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痛みやしびれは神経症状ではありません。神経症状とは「神経麻痺症状」のことです。腰痛で神経麻痺を伴っているのを診たことがありません。

根症状、根障害などの概念は本当でしょうか。

ラセーグテストは疼痛誘発テストです。五十肩で腕をあげると痛いというのと同じ意味です。こんなテストとヘルニアとどういう因果関係があるのでしょうか。

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この「神経根が圧迫されて」この考え方が慢性痛の大きな一因になっているように思われます。

これを生理学者の前で堂々と解説できますか?

私が診ている人で脊柱管狭窄症の手術をしたために大変苦労をしている人が何人もいます。

3年前のある日突然、右下肢がしびれた人が脊柱管狭窄症の手術をしたが、以来、仕事もやめ、趣味もやめ辛い日々を送っています。

80歳代女性、脊柱管狭窄症ということで他院で入院治療を行っていましたが退院後も痛みのため辛い日を過ごしていました。下肢の慢性の筋筋膜性疼痛でした。圧痛点に鍼のようなトリガーポイント注射をしてやると、次の日はかなり良くなったといっていました。

痛みのメカニズムを勉強するのはそんなに難しいことではありません。

なによりも大切なのは今まで言われてきたこと「根症状」なるものが本当に正しいことなのかよく考えてみることです。



by junk_2004jp | 2016-04-16 16:53 | 痛みの生理学


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