心療整形外科

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2016年 04月 28日

またもや脊椎専門医の誤診の話

60歳代、女性、立ち仕事、立ち続けていると右のお尻から太ももの裏がしびれと痛み。立ち座りが困難になる。

ある脊椎専門医:腰椎すべり症と脊椎狭窄症。10ヶ月前手術をする。全く良くならない。

私:

問診、触診:大臀筋、中臀筋、腸腰筋に圧痛、数カ所あり・・・・数分

画像診断いらない。

全ての圧痛点に30G1cmと27G4cmの注射針で1ポイント1ccぐらい局所麻酔0.5%メピバカインを注射する。・・・・1〜2分

結果を聞く・・・・「軽くなりました」

説明する:「慢性の尻こりです。」「週一回ぐらい、今のような治療をやってみる。テニスボールでマッサージ」

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圧痛点とは痛覚が過敏になった点です。

すべり症、狭窄症があるとなぜ痛覚過敏点が出来るのかは、説明不可能です。もし説明できたらノーベル賞(笑)。ただそのように思い込んでいるだけです。

すべり症は健常人にも同じ割合で見られることは有名です。

すべりがあればその分だけ脊柱管は狭窄されます。

迷惑なのは患者だけでなく、まともな医療者にとっても。

脊椎専門医はなくてはならない職業です。

脊髄麻痺(ヘルニア、狭窄症、後縦靭帯骨化、腫瘍、外傷)

馬尾症候群(ヘルニアによる馬尾神経麻痺)

椎体の悪性腫瘍

カリエスなどの感染症

側湾症などの矯正

リウマチによる環軸椎脱臼

椎体骨折などの外傷



などが活躍する場面です。

身体の痛み、しびれは脊椎外科医の出番ではありません。

患者さんのほうも脊椎専門医は何の専門医なのか理解することです。痛みの専門医ではありません。むしろ土素人です。中には痛みに詳しい脊椎専門医もいるでしょうが、それは脊椎専門医としてではなくて、常識としてです。



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by junk_2004jp | 2016-04-28 23:22 | 慢性痛 | Comments(0)


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