2016年 05月 25日

ザ・慢性痛

回復は局所の圧痛点の治療と、運動によって加速される。痛みが6ヵ月間あるいはそれ以上続くと、予後がだんだん悪くなる。圧痛点の局所治療は一時的緩和を生じるが、圧痛は戻ってくる。


慢性痛=神経障害性疼痛=心因性疼痛=身体表現性障害(疼痛性障害)

痛みの定義

「不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

痛覚系そのものが過敏になった状態(火災報知器の故障)=中枢性の痛覚過敏症

痛みそのものが治療の対象

トリガーポイント注射や鍼だけでよくなればいいのだが、そうとはかぎらない。

こじれにこじれた痛み。苦悶表情。

認知行動療法は基本だが、痛くて動けない。

痛みが神経質にさせるのか、神経質が痛みを慢性化するのか。

取り付く島もない。

薬はトラムセット、トラマール、リリカ、ノルスパンテープ、サインバルタ(三環系抗うつ薬)、リボトリールなど

何がどの程度で効くのやら。

Aさんはインプラント後、両下肢痛のため歩行困難になった。眉間にシワを寄せ、目を強く閉じて苦悶様。痛い痛いでまさに取り付く島がない。

トリガーポイント注射効果ない。トラマール注100mg打ってみたが・・。

あまりに痛みが強いため、入院生活が上手くいかず、数日で退院する。

帰り際にノルスパンテープを貼る。

帰宅してから電話があった。別人かと思うほどの明るい声だった。

「電車に乗っているときからすーっと痛みが消えて歩けるようになりました。入院中はわがままを言ってすみませんでした。」

私「それはよかったですね。ノルスパンテープが効いたのでしょう。主治医にいってしばらく続けてみてください。」

というようなことが今日ありました。

慢性痛は個人的な脳の活動ですから、エビデンスもなにもあったものではありません。


もう一つのエピソード

Bさんは以前からの患者さんです。

線維筋痛症(あるいは慢性の広範囲の筋痛症)で、時々、数日ホテルから通院されます。

薬は他医から三環系抗うつ薬がでています。

先生、今回も治療、本当にありがとうございました。すごく丁寧に注射していただき、感謝感謝です。

お蔭様で100%以上の治療ができて、体調もよくなり、回復にむかいだしました!!

右腕が~!と訴えておりましたが、実際には、右後頭部と首の付け根(耳の下あたり)にうっていただいた注射が、今回一番、体調回復にききました。

もちろん、右腕・指も、頭がゆるんで楽になりましたし、全身にうっていただいたのが、一番の理由だと思います。

いろいろなところが緩み出し、体調が回復してきました。もう本当に良かったです、安心しました。ありがとうございました。

あと、石川にいる間に「5月22日お誕生日おめでとうございます」とお伝えしようと思ってたんですが、遅くなってしまいました。

テニスの世界ランク1位、ジョコビッチ選手も5月22日が誕生日なんですよ。私は大ファンなので、不思議だなーって嬉しく思ってます。

今年1年も、加茂先生に、たくさんのしあわせが咲きますように、お祈り申し上げます。



慢性痛と一口に言っても、人それぞれです。糸口がどこにあるのか、不思議ですね。

ただ、フィニッシュに持っていけるかどうかですね。フィニッシュに持っていけなくても、人生をそれなりに送れれば上出来です。

慢性痛を診る医師は本当に自分の体を壊さないようにしないとね(笑)。


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by junk_2004jp | 2016-05-25 21:10 | 慢性痛 | Comments(0)


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