2016年 06月 26日

昔はminor reflex sympathetic dystrophy という概念があった

うちの婿殿がサッカーをしていて第二足指を傷めた。

病院に行きレントゲンを撮り骨折はないと診断された。湿布を貼っていたが1週間経っても、かなり大きく腫れてきて痛みが続いている。

二回、指の裏表強い圧痛のある部位2~3箇所に少量の局所麻酔を0.2ccぐらいずつ打った。

かなり改善してきた。

これ、なんという病名にする?

第二足指捻挫でいいのだが、それでは注射が査定されてしまう。

昔はminor reflex sympathetic dystrophy (小RSD、自律神経反射性疼痛、反射性交感神経萎縮症)という概念があった。

現在ではこの言い方は使われずCRPSタイプ1に統一されているそうだ。

慢性痛はこれそのものかこの延長線上にあるように思える。

たとえば最近の症例

① 2ヶ月前、体操をしていて、肩にちょっと痛みを感じた。病院にいって検査を受けたが「骨に異常ありません」と言われて湿布と消炎鎮痛剤をもらったが、今では動かすことが困難で夜も寝返り困難で睡眠障害が続いている。(凍結肩)

② 一年前、側面衝突の事故に遭い、今も首の動き困難、手のしびれ、頭痛など続いていて、通勤が困難のため休職しているが、診察を打ち切られた。

当院受診は健康保険だ。

私は首や背中、腕にある多数の圧痛点に0.5%メピバカインを少量打ってやった。すぐに患者は「クビが動く!」といって付き添いの奥さん共々笑顔になった。

今のところまだ一回だけの診察なので今後の展開はなんともいえないのだが。

婿殿の件、症例①②とも早期に圧痛点に局麻を注射しておればその後の展開は大いによかったのではないかと思う。

どういう病名にすれば注射を査定されずに保険適応になるのか。

医師の判断を適切に評価されるのか。

慢性痛、線維筋痛症、CRPSタイプ1は同一直線上にあるのは間違いないように思う。

臨床医としては適切な病名、注射の名前、適切な評価がほしいところだ。

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S49年発行

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最近では
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こういうことは交通事故や労災あるいは医療過誤とも関係していて裁判にもなる。適切な病名がほしい。

たとえば「CRPSとはいえない」じゃあなんといえばいいのか「minorCRPS」とでもいうか。

当初から生食でいいのか。当初から筋膜癒着や肥厚があるはずがない。

当初からトリガーポイントがあるのか、ただの痛覚過敏点ではないのか。

たとえ骨折があっても考え方は同じだ。

骨折の治療と痛みの治療は別問題。

半月板や腱板損傷、ヘルニアも同じ。健常者でも普通に見られるものは手術をしないほうがよい。

手術によるCRPS発症に苦しむ人がいる。この苦しみは大変なもので手術した医師も針のむしろとなる。


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by junk_2004jp | 2016-06-26 23:22 | MPS | Comments(0)


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