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心療整形外科

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2016年 06月 29日

何でも脳のせいにするのは治せない治療家のいいわけだ!

「何でも脳のせいにするのは治せない治療家のいいわけだ!」

このように主張する人がいる。

そもそも痛みは悪循環するということはもはや常識だ。また時と場合によってその強さが違う。

これらの当たり前の現象は脳が関係しているからだ。痛み、特に慢性の痛みについて語るとき、脳を無視することはできない。

MPS研究会は筋・筋膜を研究する会だから、脳の話は2の次、3の次だという意見を聞くことがある。

しかし、中枢性感作(中枢性の痛覚過敏症)をうまく説明しないと「やっぱりトリガーポイントは治らない」といわれるかもしれないのだ。

脳は痛みの電気信号を読み解き反応する重要な臓器なのだ。

慢性の痛みがそんなに簡単に治るものではない。現実に起きていることを説明し、治療の意味を説明し、ともに痛みに立ち向かっていこうというスタンスに立つべきだ。

慢性の痛みにならないことが大切だ。それにはどうしたらよいのか教えることがだいじだ。

私は最近MPS研究会に出席していないが、ネットで様子をみていると気になる。

現状では特殊な団体として常識的医師に敬遠されるかもしれない。

このブログのコメント欄にM研のメンバーから、最近のブログを見て「どうもありがとうございました。」と賛同の鍵コメがあった。

だれでも意見が述べられる会になってほしい。声の大きい人だけの会になってほしくはない。

最近の慢性痛の傾向は明らかに脳の問題になっている。

私たちは末梢のポリモーダルを介して中枢にいかに働きかけるかを考えているのだ。

認知行動療法は癒着が起きないようにするためではない。

止むを得ず薬が必要なときだってあるだろう。いかに上手に使うか。

時代に乗り遅れるな。

慢性疼痛 消えない痛み、考え方のくせ変えて軽く


by junk_2004jp | 2016-06-29 18:25 | MPS


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