心療整形外科

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2016年 09月 02日

脊椎外科医には気をつけて!

症例:Aさん(40歳代、女性、仕事は事務系でパソコン作業)

6年前、右腕にしびれ、力が入らない。「しびれ外来」なるところを受診。「頚椎症」と診断を受けた。

1年前より右下肢の痛み、しびれ、重い感じ、力が抜ける。

転居により他の脊椎外科を受診。

右上肢に関しては「頚椎症、椎間板ヘルニアによる頚椎症性神経根症」

右下肢に関しては「頚椎症性脊髄症」

手術を勧められている。

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Aさんは下肢の症状がクビから来ているということに疑問をもちインターネットで調べて当院を受診する。

病的反射(腱反射亢進、クローヌス、バビンスキー、トレムナー反射):なし

痙性歩行なし、手指の巧緻運動障害なし。

以上のことから、脊髄症(脊髄マヒ)を疑うことはない。

右斜角筋や前腕伸筋、中臀筋、腸腰筋、腓腹筋などに多数圧痛点あり。

その他、頭痛、睡眠障害あり。

筋筋膜性疼痛症候群と診断した。

0.5%メピバカインをこれらの圧痛点に注射した(合計6ml)。

飲み薬は使わなかった。

4日後、再診。すーごくよくなる!!

今まであまり痛みを感じていない部分に痛みを感じるとのこと。

線維筋痛症の圧痛点部位を検査する。「ステージ 1〜2の線維筋痛症」と思われる。

「慢性広範痛症(MPS)」からその延長線上の「線維筋痛症」の人はとても多いように思う。

医師は筋筋膜性疼痛症候群やその延長線上の線維筋痛症の知識がなく、レントゲンやMRIの異常所見によって診断する傾向にある。

私は今回の診断、治療にあたってレントゲンやMRIは見ていない。しかし自信を持って診断できる。

頚椎症でもなければ頚椎症性神経根症でも頚椎症性脊髄症でもない。

同じような症例で同じような診断を受けているのは珍しくはない。

脊椎外科医には気をつけて!(痛み・しびれとマヒの区別が分かっていないのだろう)

しなくてもよい手術を受けて火に油を注ぐ結果となる。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)でも線維筋痛症(FM)でも圧痛点があればそれで診断できるのだ。いずれも「ヘルニアは除外する」などという除外項目はない。

脊髄症(脊髄マヒ)に合併したMPSやFMはありうる。


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by junk_2004jp | 2016-09-02 03:37 | MPS | Comments(2)
Commented by かず at 2016-09-02 16:18 x
8/24の世界仰天ニュースです
Commented by 国松 at 2016-09-04 05:24 x
そういうことを 簡単に診断できる御医者様は
早目にその商売から 身を引いたほうが 自分のためだと思うのは おいらだけでしょうか???
 そのうちに・・・、手が後ろに廻りまっせ・・

 まいにち、まいにち・・・、こんな記事が
あちこちに 書いてあるような気がします(泣)


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