心療整形外科

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2016年 10月 12日

腰痛の99%以上は筋筋膜性疼痛です。

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http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2016/10/1003.html

私はこの図には賛成できません。

正しい理解が必要です。

速やかに痛みを取って活動的に暮らすことです。

腰痛のほとんどは筋筋膜性疼痛です。強い圧痛がみつかります。筋肉の凝り、攣りが原因です。

そこに局所麻酔を注射したり、鍼を打ったりすればすぐにでもよくなります。

除外診断は「悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風」です。

もう一つ、まれですが精神疾患があります。しかし精神疾患と身体疾患を区別するのは困難ですし、精神科に紹介したところで上手に治療してくれないでしょう。

当院規模の診療所では悪性腫瘍は数年に1件あるかないか程度。

感染症はなし。

リウマチ系では強直性脊椎炎、仙腸関節炎でしょうがまれです。もっともこれらに筋筋膜性疼痛が合併していることがあります。

画像診断はこれらを除外するということです。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みの原因だとするのはいかがなものでしょうか。

椎間板ヘルニアを痛みの原因にするのなら「圧迫骨折」も痛みの原因にしなければなりません。

外力が加わった場合、椎体が頑丈ならヘルニアが生じる。椎体がモロければ圧迫骨折が生じる。

いつの間にか骨折、いつの間にかヘルニアもある。

構造の治療と痛みの治療は別問題で、痛みの治療を優先すべきです。

飛び出たものを取ったところで何のメリットもありません。メリットどころか、腰に新たな傷を負うのですからデメリットとなります。

「ヘルニアが神経を押さえて痛い」・・・なんと申しましょうか、生理学の夜明け前の理論です。

脊柱管狭窄が痛みの原因・・・これも同上、高齢者の半数以上にみられます。

慢性化すると中枢性の痛覚過敏状態になります(長期増強)。認知行動療法など組み合わせて。

このような言い方をまねすれば

五十肩は「非特異的肩痛」

膝痛は「非特異的膝痛」

肘痛は「非特異的肘痛」

ということになり、治療の方法、疾患の成り立ちがわかりにくいですね。

特異的な病理所見を呈する疾患「悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風」を特異的疾患といい、それ以外を非特異的疾患といっているようです。


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by junk_2004jp | 2016-10-12 13:58 | MPS | Comments(0)


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