人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2016年 10月 23日

半月板について

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_62.htm

無症状膝のMRIにおける異常所見の発生頻度

無症状膝のMRIから、加齢に伴う半月板の変性と変形性膝関節症との関連および円板状半月板の頻度を検討した。対象は膝に外傷の既往がなく、症状のない健常人115名であり、年齢は13-76歳であった。半月板の変性は加齢とともに増加し、内側半月板の後節部で最も著明であった。内側半月板の後節部では全体の18.3%、60歳以上では41.7%に断裂を示すgrade3を認めた。円板状半月板は15膝にみられ、すべて外側であった。円板状半月板は広い年齢層にみられ、その頻度は13%であった。年齢に伴う半月板の変性の増加は他の欧米の報告と同様であったが、軟骨下骨異常の頻度は著明に高かった。その原因として日本人の生活様式や遺伝的要素が考えられる。本研究により、健常日本人における膝関節MRIの異常出現頻度が明らかとなり、有症状の患者を治療するにあたり有用な情報となる。

J Orthop Sci 掲載論文要旨    日整会誌76


福田昇司  正木國弘 高麗文晶

https://medley.life/news/item/58003b04e20fde24008b4582?utm_content=buffer87746&utm_medium=social&utm_source=facebook.com&utm_campaign=buffer

膝が伸ばせない「半月板損傷」、手術しないで2年間運動療法を続けた結果
平均49歳の140人が検証

膝の半月板は、スポーツのほか、加齢によりもろく変性することで傷付きやすくなります。変性による半月板損傷のあった人で、手術と運動療法の効果を比較する研究が行われました。

変性による内側半月板損傷に対して運動療法と関節鏡手術を比較

ノルウェーで行われた研究の結果が、医学誌『BMJ』に報告されました。

この研究では、変性による内側半月板損傷がある、35歳から60歳の140人が対象とされました。

対象者はランダムに2グループに分けられ、治療を受けました。

関節鏡手術(半月板部分切除)をするグループ
手術をしないで12週間の運動療法を行うグループ
治療後の経過が2年間追跡調査されました。2年後に、質問票で痛みやスポーツができるかなどを評価したスコア(KOOS4)の変化が比較されました。



手術と運動療法で同程度の結果

次の結果が得られました。

2年間に、KOOS4の変化には群間で臨床的意義のある差が見られなかった(0.9ポイント、95%信頼区間-4.3から6.1、P=0.72)。3か月時点で、筋力は運動群で改善していた(P ≦0.004)。

2年のフォローアップの間にどちらの群でも深刻な有害事象は発生しなかった。
どちらの治療でも、2年間のスコアの変化に違いがありませんでした。治療後3か月の時点では運動療法のグループで筋力が改善していました。

事故などの深刻な問題はどちらのグループでも起こりませんでした。

半月板損傷は手術しなくていい?

変性による内側半月板損傷に対して、半月板切除と運動療法の効果は同程度という結果でした。

この研究では、より若い人で、半月板の変性がなく、スポーツなどにより半月板損傷が起こった場合は対象とされていません。そのため、同じ結果が当てはまるかどうかはわかりません。

一般的に、ここで対象とされたような場合に手術をするかどうかは、症状などから判断されています。判断に迷うような場合に、実際に試したデータが役に立ちます。



http://www.howardluksmd.com/orthopedic-social-media/can-a-meniscus-tear-heal/

Meniscus tears are very common. Since most people over 55 will have one and nearly everyone over 70 will have one it is normal to wonder if a meniscus tear can heal.


by junk_2004jp | 2016-10-23 21:22


<< 「肉離れ」についての質問      TBS「専門外来SP」11月1... >>