2016年 12月 23日
Aさん(50歳代)は8月上旬、右下腿に痛み・しびれ出現。腰は全く痛くない X整形外科受診:8月、腰のレントゲン、脊柱管狭窄症、薬、ブロック注射、改善せず。 Y整形外科受診:10月、腰のレントゲン、ギックリ腰だといわれた。 Z整形外科受診:11月、腰のMRI、すべり症だといわれる。腰コルセット、薬(消炎鎮痛剤、血流改善剤、ビタミンB12、リリカ) 12月、当院受診。私の診断「腓骨筋の筋筋膜性疼痛症候群」腰は無関係。 腓骨筋の圧痛点に30Gの注射針でトリガーポイントブロック 、改善した。私は圧痛点検査をしただけでレントゲンは撮らない。 もちろん私が正解なんだ。 じゃあ、テニス肘を想像してごらんなさい。下肢のテニス肘みたいなもの。 テニス肘を頚の神経からきているなんていう藪医者はいない。 悲しいかなこれが現実なんだ。 3つの整形外科ともに誤診をして、いらない検査をして、不要な治療をして、治癒を遅らせている。 医師は筋筋膜性疼痛という最も普遍的な痛みのメカニズムを習っていないので、正しい診断に辿り着けない。 大学で正しい知識を教えないんだ。それどころか間違ったことを教えているようだ。 だから下肢が痛いとかしびれるというと、何が何でも「腰からきている」と思うらしい。 リリカのパンフレットから二人の整形外科教授の解説を示す。私は間違っていると確信している。 「神経障害性疼痛」というときっと「根性疼痛」を持ち出すだろうと想像したがやはりね。 神経障害性疼痛は幻肢痛やCRPSタイプ2のような神経線維の実質的な損傷に伴うものと、中枢性感作(長期増強、時間的・空間的加算)=中枢性の痛覚過敏になったものを言っていると思っている。 [痛 みの定義] 国際疼痛学会 1986年 ① それには組織損傷を伴うものと:炎症性疼痛、侵害受容性疼痛 ② そのような損傷があるように表現されるものがある:慢性疼痛=神経障害性疼痛≒心因性疼痛 神経障害性疼痛で代表的な疾患は線維筋痛症だ。 不安障害やうつ状態、あるいは発達障害やアダルトチルドレンなど、もともと疼痛閾値が低い状態の場合、当初より慢性痛のような経過をとる。一般にこういうのを心因性疼痛というのだろうが、私はこの言葉は使わない。 疼痛閾値を測定できないし、何を持って「正しい痛み」というのかわからないから。
by junk_2004jp
| 2016-12-23 01:52
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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