2005年 05月 05日
患者(patient)から 人(person)へ:10のステップ (American Chronic Pain Association(ACPA)ホームページより) 愛知医科大学痛み学講座より ステップ1: “痛み”を受け入れよう。 自分の体の調子についてできるだけ知りましょう。 現在通用している治療薬(法)は無いかもしれないということを理解して、 あなたの人生の中の“痛み”という事実を 自分自身でうまく対処する必要があることと認めましょう。 ステップ2: 関わり合いを持ちましょう。 回復をしていく過程では積極的な役割をするようにしましょう。 主治医の助言に従って、あなたへの治療の中で 受身的な立場から共同的な役割へ変わるには、 自分に何ができるか尋ねてみましょう。 ステップ3: 優先すべきことを知りましょう。 痛み以外で、あなたの人生で“重要なもの”を見つめましょう。 あなたがやりたいことを書き並べてみましょう。 優先すべきことを定めることは、 より積極的な人生への戻り道の出発点を見つける助けとなります。 ステップ4: 現実的なゴールを設けましょう。 人間は皆、走る前に歩くことから始まります。 自分でやり易い段階をつけて、 少しずつ達成できたり、突破できるような、 あなたの力の範囲内のゴールを設けましょう。 そして自分の成功を楽しむことに時間をかけましょう。 ステップ5: 自分の基本的な権利を知りましょう。 人は皆、基本的な権利を持っています。 敬意をもって扱われる権利、 罪悪感なしにノーと言う権利、 人の力で可能であることをしない権利、 間違えてもよい権利、 自分の決断を正当化しなくてもよい権利。 言葉や痛みにたいしては、このような権利があります。 ステップ6: 感情を分かりましょう。 体と心はひとつです。 感情は直接的に体の健康に影響を及ぼします。 自分の気持ちを認めて それに上手に対処することで、 ストレスが減り、 あなたが感じている痛みを小さくすることができます。 ステップ7: リラックスすることを学びましょう。 痛みはストレスを増やします。 リラックスするための練習は、 あなたの身体の調子を取り戻すひとつの方法です。 深く呼吸をしたり、 楽しいことを思い描いたり、 その他のいろいろなリラックスするためのテクニックは、 あなたが常にかかえている“痛み”を 上手に扱えるようになるための手助けとなるでしょう。 ステップ8: 体を動かしましょう。 慢性痛を患っている多くの人は、 体を動かすことを怖がっています。 しかし、使わないで固くなった筋肉は、 柔軟な筋肉よりも痛みを多く感じます。 あなたが安全にやれる、あなたにあった適度な運動を 主治医と一緒に見つけましょう。 筋力を増すことで、あなたの痛みを減らすことができます。 そして、気分も良くなっていくことが感じられるでしょう。 ステップ9: 全体像を眺めましょう。 優先すべきこと定めること、 ゴールに到達すること、 基本的な権利を主張すること、 あなたの感情を上手く扱うこと、 リラックスすること、 そして、身体の調子が回復すること、 これらをを学ぶことで、 “痛み”が あなたの“人生の中心”に居座っている必要がないことが分かるでしょう。 自分の障害に焦点をあてるのではなく、 あなたの可能性に焦点をあてる道を選ぶことができます。 慢性痛を患っていても 普通の人生を生きていくことができるという信念をもって、 強くなっていきましょう。 ステップ10: 広めましょう。 三人に一人は何らかの慢性痛を患っていると推定されています。 あなたが慢性痛の問題を上手に扱える方法を見つけだしたら、 あなたの知っていることを広めて分かち合いましょう。 慢性痛をかかえて生きていくことは、 学んでいくことの連続です。 私たちは皆支え合い、お互い同士から学んでいます。
by junk_2004jp
| 2005-05-05 18:50
| 慢性痛
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