2005年 05月 07日

どうしても構造から抜け出せないお医者さん

坐骨神経痛の成因解明に新技術    手術無効例の多くは梨状筋症候群が原因

手術を受けた患者の約 3 分の 1 は疼痛が緩和しない。

これらの所見を受け,全患者に脊椎,神経または筋肉の手術,オープンMRガイド下鎮痛薬注入,または理学療法や運動を含む非侵襲的な疼痛管理を実施した。その結果,梨状筋症候群の治療に手術が必要であった患者62例のうち51例(82%)は結果が良好または非常に良好であった。

これらの所見について,研究責任者でシダース・サイナイ脊髄障害研究所のJ. Patrick Johnson博士は「過去70年間,坐骨神経痛は椎間板ヘルニアが原因と考えられ,椎間板ヘルニアとして扱われてきた。しかし,われわれの研究は,今後どのように患者の評価と治療を行うべきか,大幅に見直す時機であることを示している。特に適応となるのは,明らかな椎間板損傷がなく,これまで治療が奏効しなかった患者である」とコメントした。

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梨状筋症候群とは坐骨神経がお尻のところで梨状筋で絞扼されて生じるということかな?私はこれについてはとても疑問に思っています。

神経が絞扼された結果生じるのは神経損傷です。神経麻痺が生じます。損傷された神経は発芽で交感神経と混線したりしていわゆる神経因性疼痛をきたすかもしれません。

いわゆる坐骨神経痛といわれているものと病態が全く違います。Johnson博士の見解には疑問です。

これでは、下肢に必ず存在する圧痛点を説明できません。

梨状筋症候群は頚では斜角筋症候群といわれているものと同じ関係にあると思います。いずれも「な~んちゃって病名」と思っています。

梨状筋症候群という病名をつけたとしてもほとんどは手術しないでよくなっているわけですがそれがなぜなのかは書いてありません。

もし、そのような病態があるとすれば、神経と伴走している動脈が圧迫を受けて血流の減少が起きている可能性があります。

しかし、なぜ、基礎医学(生理学)に忠実に考えないのだろうか?
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by junk_2004jp | 2005-05-07 11:07 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(2)
Commented by long-field at 2005-05-16 21:18 x
はじめまして,先生のブログを拝見させてもらっている整形外科医です.私のブログでも先日このサイトを紹介させていただきました.先生の疼痛に対する考え方にはいつも感心しますし,自分の考えの未熟さを思い知らされています.梨状筋については私も悩んでいますし,先日学会発表しましたが,手術成績はいいものではありません.しかし手術にて劇的に改善する症例もありますので,その正確な診断技術の確立を望んでいるところです.
Commented by junk_2004jp at 2005-05-17 12:56
ご訪問ありがとうございます。先生のブログに書き込みしてきました。よろしくおねがいします。


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