心療整形外科

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2017年 08月 21日

変形性股関節症、末期で手術が必要

Aさん(50歳代)は「変形性股関節症の末期で手術が必要」といわれました。

夫の知人がTVを見て当院を受診したとのこと、きっと経過がよかったのでしょう。その方の進めでAさんは受診されました。

腸腰筋、内転筋、大腿筋膜張筋、臀筋などの圧痛点数カ所に局所麻酔(0.5%メピバカインを1ポイント1mlほど)を注射する。針は30ゲージを使う。要した時間、数分)

すぐに歩いてみました。

痛みはありませんでした。

生来の股関節臼蓋形成不全や骨頭変形、脚長差があるのでしょう。そのため、可動域制限や跛行がありあす。

これは筋筋膜性疼痛症候群(MPS)を起こす悪材料になっているといえます。

また、目から耳から不安な情報が入ってくるとますます痛みが強くなってきます。

関節由来の痛み、関節痛といっても

関節とは複合臓器(骨、軟骨、靭帯、腱、関節粘膜、半月板)です。どこに存在するポリモーダル受容器が感作しているのか。

ポリモーダル受容器がどのようなメカニズムで感作するのか。

認知反応する脳の状態はどうなのか。

脳は不安が大きく影響します。

リウマチ、リウマチ周辺の免疫異常疾患、痛風、僞痛風、感染症、悪性腫瘍でなければ筋痛と考えるべきです。

そうでないと「痛みの悪循環、慢性痛、痛みの強さが変化する」を合理的に説明できません。

今回のような簡単な治療がどれぐらいの間、効果があるのか。

どれぐらいの間隔ですればいいのか。

薬は必要か。

今後の対策をどうすればいいのか。

これらのことは、一回の診察では分かりません。

多くは中枢性感作の程度に関わってくると思っています。

メールで同じような相談を受けていますので参考にしてください。

最終的に判断するのは患者さんです。

医師は不安を煽らないこと、患者を支援すること、選択肢を提供すること、自分の思い込みを披露しないことでしょうか。


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by junk_2004jp | 2017-08-21 19:25 | 慢性痛 | Comments(0)


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