心療整形外科

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2017年 09月 21日

同一症状、同一患者が診療科により全く異なる診断、治療が行われている異常事態



線維筋痛症の患者さんを問診すると、多くの人は元々肩こりや腰痛があり、10年、20年かけて徐々に痛みの範囲、痛みの程度、痛みの持続時間が悪化しています。交通事故後の場合には例外でこの悪化が急速に進みます。後ろ向き研究ではありますが、女性慢性腰痛症患者の約1/3は将来線維筋痛症になるという報告もあります[25]。以上の話を総合すると、肩こりや腰痛から慢性局所痛症や慢性広範痛症を経由して最後に線維筋痛症になると推測されます[17] [19] [25-29](図1)。線維筋痛症とはこの痛み状態とでもいうべき集団の最悪の状態なのです。
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痛みの定義
不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。
組織損傷を伴うもの=侵害受容性疼痛
そのような損傷があるように表現されるもの=神経障害性疼痛

整形外科では「歳のせい」「軟骨、椎間板が減っている」「ヘルニア、脊柱管狭窄症」などと言っていますが、「不完全型線維筋痛症」「慢性局所痛症」なんでしょう。

手術をすることによって一挙に悪化することは少なくないと思います。
実際、高齢者の中に線維筋痛症の診断基準(分類基準)を満たす人はいっぱいいます。
交通事故が原因で慢性の痛みを抱える患者さんを診ることは珍しくありません。このような認識を持った医師は少ないので十分な保障がされていないのが現状です。弁護士もこのあたりを勉強されたらいいです。

慢性痛を増やさないためには、むやみに画像検査をして、不安や恐怖を与えないこと。
当初より積極的に痛みの治療をすること。
活動的であること。


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by junk_2004jp | 2017-09-21 02:18 | 線維筋痛症 | Comments(0)


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