2005年 05月 21日

原因不明の身体愁訴

http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_421.htm
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_190.htm

原因不明の身体愁訴、上記のような医学文献でよく使われる表現ですが、「原因不明」という言葉がくせものなのです。

患者さんにとって、「原因はわかってるんや。草むしりをしたからや。」とか「原因は寝違えをしたからです。」というような表現をされます。つまり症状のでたきっかけを原因といっているのです。

「ヘルニアがみつかったので、痛みの原因は分かった。」「膝痛の原因は軟骨がへっているからといわれた。」これはいずれも医学的には証明されないのです。医者がかってにそう思ったというだけのことです。構造的変化と痛みを結ぶ輪がないのです。

「痛みの原因は五十肩だった。」「痛みの原因は顎関節症だった。」「頭痛の原因は緊張型頭痛だった。」「胸郭出口症候群、梨状筋症候群・・・・」これも、原因不明の痛みに便宜上そう名付けたというだけのことです。

痛みの起きるメカニズムはある程度わかっているので原因不明というのも?

たとえば五十肩のメカニズムは肩峰滑液包の炎症や棘上筋の萎縮、インピンジメントはわかっているが、なぜ起きたのかという根元的な原因は分からないのです。

老化によって起きるというのも、70歳の人が1W前から痛いという場合は説明困難なわけです。

結局、整形外科の医師は明らかな外傷や感染症など限られたもの以外は、いつも原因不明の痛みを診ているのです。

「それはアキレス腱の炎症です。」それは分かるのですがなぜ?急にその部位に痛みがおきたのかという根元的な原因は分からないわけです。

分からないばかり言っていたのでは、医者がつとまらないので、いろいろと理屈を考えるわけです。

「原因は何ですか?」「そこに発痛物質が放出されて痛覚神経を刺激しているからです。」「なぜ発痛物質が放出されたのですか?」「交感神経の緊張と関係があるといわれています。」「なぜその場所なのですか?」「いまの医学では分かりません。」「今後の見通しは?」「いずれ治まる可能性は高いですが、長く続く可能性もないわけではありません。」

あるいは、「あなたがそこに痛みを認知しているという事実しか分かりません。」ということになります。

原因不明の痛みをだれでもが能力に応じて理解できるように説明し治療するというということは難しいものなんですよ。

医者では分からなかったが「骨盤の歪み」が痛みの原因だった・・・後から診る人は有利ですね^^。何かその患者さんに受けそうな原因をみつくろって説明すればいいわけですから。
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by junk_2004jp | 2005-05-21 02:39 | 慢性痛 | Comments(0)


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