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心療整形外科

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2017年 12月 07日

トリガーポイントが教えてくれる疼痛疾患診断の盲点ー混迷している疼痛疾患診断の現状について考える

私のホームページに載っている文献を紹介していこう。初めて読む人もいるだろうが、再読の人もいるだろう。いかに現状の痛み医療が馬鹿げているかがみえてくる。

「脊椎外科医や整形外科医が多いところほど、MRIやレントゲンが多いところほど慢性痛に悩む人が多い」なんて言われないように。

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MPS=筋筋膜性疼痛症候群

MPSについて教育を受けていない医学部生は、卒業後もその存在を知ることなく診療を行うため、現実には多数存在しているMPSの患者たちを前にしながら、正しい診断、治療が行えないのである。

臨床医がMPSに無関心であることによってもたらされる弊害として重要なことは、TP(トリガーポイント)がもたらす疼痛に対して他の疾患の診断が下されることである。

診断が異なると治療も変わってくる。膝の痛みが軟骨の磨耗であるとなれば、最終的には人工関節置換術のような手術療法が行われ、二度と正座ができなくなるし、耐用年数を超えれば再手術が必要になる。

腰下肢痛が神経根の炎症であるとなれば、治療には神経根ブロックが繰り返し行われるか、手術療法が行われる。

しかし、このような侵襲の大きい治療が行われる一方で、疼痛の改善という目的は達成されない。

MPSを正しく診断することができれば、鍼療法(TPA)と ストレッチという侵襲のほとんどない方法で的確に疼痛を改善できるのである。(FILE194



by junk_2004jp | 2017-12-07 07:43 | MPS


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