2005年 05月 23日
牛島かつては,精神医学は心の問題であるとされ,人間的な理解が必要とされてきました。その人のもっているいろいろな存在様式から出てくる病気だという見方がされていたのです。 ところがDSM-III、IVになってくると,条件が揃えば診断しましょうとなりました。そうなってしまうと,人間学的なところが非科学的と否定され,消えてしまうのです。 福井あまり考えなくてよいようにつくっているのですね。 牛島実はアメリカには精神病理学はなく,アメリカ人のいう精神病理学は症侯学なのです。症侯を並べて診断するので,ヨーロッパでは全然通用しません。 アメリカ人のもっている精神医学や,人間学,DSM-IVは,当然いつか行き詰まるときがくると思います。しかし,1980年代にDSM-IIIが出てきましたが,それ以降にトレーニングを受けた精神科医には心気とか,転換とかを訴える人はどういう人かという認識は全くない。先生の言われるように,DSM-IV の項目にただ当てはめるだけです。 福井あれは当初,研究の目的でつくったはずですね。 http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_421.htm ______________________ 「特有の文化に関する特徴」の項を例に挙げると、ここには文化の違いにより症状の表現型が異なる例が示されている。アメリカでは多数の異なった文化的背景を有する人々を臨床的に評価する必要があるが、文化が異なる状況においては診断基準を適応することの困難さが指摘されている。これを補うため、臨床症状の現れ方には文化的な差異があることを本文中で解説するとともに、付録Iにおいて、文化特有の症候群の記述もおこなわれている。DSM-IVが診断基準の厳格な適応を求めるとともに、背景となる文化が異なる場合にはそれを十分に配慮するように求める柔軟さを持ち合わせていることを示している。 http://www4.ocn.ne.jp/~model-5/expert024.htm _______________________ 心理・社会的な分野をあつかう学問だから、時代や文化が違えばまた違った表現になるのだろう。 日本人は結婚式は教会で挙げて、クリスマスを祝い、初詣に神社に行き、葬式は仏教、とまことにユニークな民族ですね。 DSM-Ⅳの日本版があってもよさそうです。
by junk_2004jp
| 2005-05-23 18:47
| うつ・不安・ストレス
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