心療整形外科

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2005年 06月 09日

絞扼性神経障害

肘部管症候群はだれもが認める絞扼性神経障害(entrapment neuropathy)で時々おめにかかるものです。尺骨神経が肘のところで絞扼されることによります。

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その特徴的な筋萎縮は印象的です。第4指の小指側、第5指は痛覚や触覚が鈍麻しています。

いっぽう、手根管症候群は手首のところで横手根靱帯と屈筋腱群の間で絞扼されるといわれているが、entrapされたという印象はない。

実際、手術してしなくても治るともいわれている。また、神経ブロック(手首掌側)や夜間シーネなども行われる。

肘部管症候群と手根管症候群とは違う病態ではないかと思う。

また、私のもっている古い本では胸郭出口症候群には次の図をあげて説明している。
b0052170_020457.jpg


これを絞扼性神経障害の範疇にいれるのはいかがなものであろうか。あきらかに肘部管症候群と病態は違う。

また梨状筋症候群も絞扼性神経障害に入れている人もいるが、疑問に思う。そもそもそのような病態はないのではないか。坐骨神経は梨状筋部で絞扼されれば、そのようななれのはての姿を本でみることができるであろうに。私は30年間、見たことがないし、本でも写真をみたことがない。
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by junk_2004jp | 2005-06-09 00:26 | 慢性痛 | Comments(7)
Commented by 柔整師です at 2005-06-09 11:51 x
加茂先生こんにちは。いわゆる根性障害が疑われた患者さんに対して反射を見た際に、腱反射の減弱、又は消失の見られるケースについてはどうお考えでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2005-06-09 12:17
あまり意味がないのでは?左右差をみる。
Commented by sansetu at 2005-06-09 15:45
私も以前は打腱器をよく使ったものですが、打腱器を用いて起きる現象と鍼灸治療上の具体的な接点がなく、今は使っていません。同様の理由から、整形外科徒手テストもしなくなりました。病理と本当にきっちりと結びついているのならばともかく・・・。ということで現在は、視診、触診、運動診、問診、それらを統合しての除外診断しかしていません。
Commented by 柔整師です at 2005-06-10 18:01 x
ありがとうございます。私もその意義に強い疑問があるために反射、整形外科的テスト(特に根性症状を誘発する類のもの)はほとんどやりません。 今回お伺いしたかったのは、左右で反射の違いが出た場合に、その現象は自分なりにどう納得すればいいものなのかと思ったわけです。
左右の反射の差というものが実際に起きている以上は何か説明がつかないのかと思ったのです。
Commented by junk_2004jp at 2005-06-10 18:11
反射の亢進と病的反射を注意する→脊髄症状、脳
Commented by 院長 at 2005-06-10 18:38 x
そうですね、除外診断という以上の意味はなさそうですね。
ありがとうございます。
Commented by junk_2004jp at 2005-06-10 22:37
今日、不安障害フォーラムで中井吉英先生の講義を聴いてきたのだけれど、甲状腺機能低下症で、アキレス腱反射↓だって。


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