2005年 06月 09日
肘部管症候群はだれもが認める絞扼性神経障害(entrapment neuropathy)で時々おめにかかるものです。尺骨神経が肘のところで絞扼されることによります。 その特徴的な筋萎縮は印象的です。第4指の小指側、第5指は痛覚や触覚が鈍麻しています。 いっぽう、手根管症候群は手首のところで横手根靱帯と屈筋腱群の間で絞扼されるといわれているが、entrapされたという印象はない。 実際、手術してしなくても治るともいわれている。また、神経ブロック(手首掌側)や夜間シーネなども行われる。 肘部管症候群と手根管症候群とは違う病態ではないかと思う。 また、私のもっている古い本では胸郭出口症候群には次の図をあげて説明している。 これを絞扼性神経障害の範疇にいれるのはいかがなものであろうか。あきらかに肘部管症候群と病態は違う。 また梨状筋症候群も絞扼性神経障害に入れている人もいるが、疑問に思う。そもそもそのような病態はないのではないか。坐骨神経は梨状筋部で絞扼されれば、そのようななれのはての姿を本でみることができるであろうに。私は30年間、見たことがないし、本でも写真をみたことがない。
by junk_2004jp
| 2005-06-09 00:26
| 慢性痛
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