心療整形外科

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2005年 06月 24日

1W前より声がでにくい

「1W前より声がでにくいのですが、知り合いの人にだまされたと思ってここで診てもらえと言われてきました。科が違うと思うのですが・・・」

Aさん、60歳代、男性。

「そうですか。それではだましてみましょうか^^。何かストレスに感じていることはないですか。」
「特にありませんが・・・。」

Aさんはかすれた聞き取りにくい声をやっと出しています。

「それはある意味では重症ですね^^。たいがいストレスはあるものですが・・・。夜は眠れますか?肩こりはどうですか?」

「最近は眠られるようになりました。2W前ごろは肩こりがひどかったのですが、今はそれほどではありません。」

「たぶんストレスに関係した症状だろうと思います。ここは痛いですか?」
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(写真は別人です)
両側の斜角筋に強い圧痛がありました。そこに1ポイント0.5mlの局所麻酔を注射しました。(浅く)そしてしばらくスーパーライザーをあてました。

「あ~、すごく楽になりました。」Aさんの声は聞き取りやすくなっていました。
「喉の筋肉の凝りが原因だったのです。その原因はストレスです。あなたはストレスに感じていないのでしょうが、体が反応しているのです。あなたは完全主義的なことはないですか?また頼まれたらどんなことがあっても断れないタイプではないですか?」

「そうなのです。修理を頼まれると前の晩に段取りを考えて眠れないことがあります・・・」
「そのような性格は職人としてはとてもたのもしく思いますが、体調の維持には具合が悪いことが多いのですよ。」

私は耳鼻科ではないので声帯の観察はできませんが、このような治療をして効果があるのなら声帯の構造的な異変は考えられないでしょう。
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by junk_2004jp | 2005-06-24 16:08 | 症例 | Comments(10)
Commented by runa123 at 2005-06-25 09:37
へー。肩の筋肉の緊張で反回神経がやられたりしているのでしょうか??気になりますね。
Commented by elly at 2005-06-25 11:47 x
私の職場は、日常的に発声練習を必要とされる職場でしたし、心身の過労(文字通りの声帯の使いすぎ、または心理的な過労)で声が出なくなる人は沢山いました。
そういうときに自分で触ってみると、のどの周辺の筋肉に確かに圧痛点がありましたね。肩も凝っていたし。
麻酔科のお医者さんに頼めば注射一発で治るとしたら、そしてこういう治療が広まったら、定期的にメンテナンスに訪れる業界関係者が沢山出てきて、お医者さんもプロたちもハッピーだろうに、、と思って読みました。
Commented by junk_2004jp at 2005-06-25 11:57
ストレスによるmyalgiaを念頭においています。もちろん鑑別する他の疾患もあると思います。
http://junk2004.exblog.jp/2949419/
Commented by junk_2004jp at 2005-06-26 09:46
案外、myalgiaなんですね。顎関節症、耳鳴り、緊張型頭痛や喉の違和感、声詰まりなど・・・・。
医師はまずはさわってみることです。先日、お腹が痛いという患者さん(この方は頚痛、腰痛、下肢痛、不眠などで現在、抗うつ薬を飲んでいる)にたいして腹部にできた圧痛点をブロックすると治りました。除外診断、鑑別診断をしないと治療ができないということはないです。案外myalgiaが多いものです。医師は嗄声→反回神経麻痺という連想をします。その可能性もないわけではありませんが、病歴など圧痛点などで見当がつきます。
Commented by elly at 2005-06-26 20:27 x
私は昔、むち打ちとは別に腱鞘炎の既往歴がありました。
原因はピアノです。弾きすぎていたので、なっても仕方ない状況だったのですが、筋肉痛って、休めば治る、という経験しかなかったので、
「コンサートが終わってから休めばいいや。。。」と思ってかなり長く我慢をしていたんですよね。そうして、いざ治そうと思ったらもうほとんど一生治りませんでした。今はもう強い痛みはありませんが、ひじから下の右手の筋肉はもう酷使には耐えません。

そのときも整形の先生のところでは、レントゲンをとって、骨に異常はありません。といわれて、これほど長い間治らなくても、なすすべはありませんでした。

思うに、患者側も、お医者さん側も、筋肉の疾患というものが、どんなに慢性になったりこじれたりしたらややこしいか、どんなに多彩な症状を引き起こすか、という認識が、双方にないような気がします。

筋肉の疾患の治し方の研究がもっと進めばいいのに。。。
Commented by junk_2004jp at 2005-06-26 20:38
痛みは早くストップさせればいいのです。しかし、それが理解できないことが多いのです。何かの拍子に生じた痛みが慢性化するか、しばらくで治まるかはわかりません。

たとえば注射しましょうか?というと注射するほど痛くないとかおっしゃいます。

「痛み止めの薬はいらない」という人もいます。

>筋肉の疾患の治し方の研究がもっと進めばいいのに。。。

早期に少量の局所麻酔を的確に注射すればいいのです。
Commented by elly at 2005-06-26 21:20 x
>早期に少量の局所麻酔を的確に注射すればいいのです。

不幸にして時期を逃してしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
慢性になってしまったときにどう治せばいいか、、、、。慢性になっていると、注射も一時的で、正直、麻酔が切れたらまた再発するような気がします。
筋肉の組成が変わってしまっているというか、繊維が硬くなって水分を失ってしまったような状態になったらどうしたらいいのでしょうか。

前述の腱鞘炎の場合、ストレッチとマッサージを徹底的にしてくれる、さる民間治療院で、負荷を少しずつ重くする筋トレと組み合わせて半年係りのリハビリで私はずいぶんよくなりました。
それまでは、ちょっと重いものをもったり、カビキラーを長くしゅしゅっとやっただけで痛くなっていて、筋肉が弱ってしまっていて、どうしようか。。。という感じだったんですね。強い痛みが取れてからも何年もの間。。

そういう治療をしてくれるところが病院でなかなかないんですよね。たまたま、偶然に上手な治療をしてくれる先生にあたる以外に。。
もう少し、基礎的に、筋肉の回復にかかわるメカニズムがわかってくればいいのに、と思います。

Commented by junk_2004jp at 2005-06-26 21:56
どこの病院でも指導してくれるのではないでしょうか。理学療法士がいればなおさら。
Commented by elly at 2005-06-27 00:08 x
どこの病院にいっても、指導はしてもらえませんでしたよ?
使わないように、といわれただけです。
首都圏より石川県のほうが整形外科の病院は親切なんでしょうか。

それに、理学療法士も力量に差がある気がします。

筋肉のこじれた疾患を本当に上手に治せる人って、すごく少ないと思います。これは、患者の実感です。
Commented by junk_2004jp at 2005-06-27 05:15
テニス肘ですか?
http://www2s.biglobe.ne.jp/~hirota-c/tennisel.htm
こんなストレッチ。


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