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心療整形外科

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2020年 06月 26日

常習ハン(頚のヘルニアの手術)

痛みやしびれがなぜ起きるのか、なぜ慢性化するのか。

手術をする医師は専門医で当然知っていると思っているでしょ。

私に言わせれば知らないから凝りもせず手術をしているのです。

Aさんは頚痛、肩周辺の痛み、拇指のしびれで、半年前に頚のヘルニアが原因ということでヘルニアを取る手術をした。

しびれは徐々に取れるということで定期的に受診していたが一向に改善しない。肩の痛みも改善せず、動きの制限あり。

再度MRI検査を受けた。

椎間孔の狭小があるので再手術を勧められた。

ある人の勧めで当院受診。

圧痛点(斜角筋、上腕二頭筋、大胸筋、母指球筋など)にトリガーポイント注射をした。

その場で肩の動きはよくなった。

しびれも改善したようだ。

もちろん筋筋膜性疼痛症候群だ。

頚の痛みは以前に転倒したときに生じたもの。

拇指のしびれは仕事で頻繁に使うための凝りだと思う。

肩はいわゆる「五十肩」。

末梢神経の圧迫(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、椎間孔狭小化など)で痛みやしびれが生じることは決してない。

きわめてまれだが、頚のヘルニアが脊髄を圧迫して脊髄マヒが起きることがある。

痙性歩行、手指の巧緻運動障害などの運動障害だ。

専門医がこのような常識を知らないのは退場処分が適当だと思う。


by junk_2004jp | 2020-06-26 19:57 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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