心療整形外科

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2005年 07月 14日

痛みは不思議です

ペインクリニック Vol.26 No.7(2005.7)より

32歳、男性;右下肢の虫刺されを契機として、右下肢に強い痛みがあり、詳細は不明であるが当院受診までに持続硬膜外ブロック、腰部交感神経節アルコールブロック、脊髄硬膜外電気刺激法、右下肢神経抜去術などを受けていた。発症から5年経過し、当院を受診した。・・・・

長期的にみてこれ以上治療に反応するとは思えない状況であったので、侵襲的治療は行わず外来通院にて投薬で経過をみていたが、受診しなくなり、他院にて持続硬膜外ブロックのためのインフユーザーポートを装着することになったが、その治療も感染を起こし中断している。現在の状況は不明である。


痛みとは不思議なものなのです。こうなったら、陰陽師でもお願いしたほうがよいのかもしれません。ちょっとしたきっかけで生じた痛みが人生を狂わせることもあるのです。

レントゲンやMRIで痛みがわかるはずがないのです。明らかな損傷や感染以外は「原因不明の痛み」なのです。

損傷と痛み、感染と痛み、変形と痛み、というふうに分けて考えるべきです。損傷の大きさと痛みは比例しませんし、損傷が治癒すれば必ず痛みも治癒するというものでもありません。

顎関節の亜脱臼やクリック音があるからといって痛みがあるわけではありません。

損傷の治療、痛みの治療 変形の治療(必要があるなら)、痛みの治療
というようにいつも分けて考えるべきです。


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by junk_2004jp | 2005-07-14 19:14 | 慢性痛 | Comments(0)


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