心療整形外科

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2005年 07月 15日

脊柱変形と痛みの関係(対談より)

某整形外科教授と助教授の対談より

脊柱変形と痛みの関係

A:脊柱変形と痛みの関係ですが、痛みが出やすい姿勢はありますか。 
B:脊柱変形の急性期の痛みは骨折に由来するので、姿勢による差はありません。一方、慢性期の痛みについては、円背や亀背といったバランスが前にずれがちで、それをなんとか腰が引き戻そうとしている姿勢では、腰痛の頻度は高いと感じています。
A:慢性期の腰背部痛にはどのような原因があるのでしょうか?
B:これについては筋疲労性の痛みではないかと考えています。筋疲労を筋電図を使って周波数解析してみると、円背のような姿勢、つまり重心が前に移動しているタイプでは、背部の筋肉はストレッチされているため疲労しやすく、また姿勢を保つために、腰の傍脊柱筋にも筋疲労がかなり起こるということがわかりました。一方亀背では、今度は骨盤を後傾させますので、腰の筋肉疲労だけでなく腎筋とか腹筋も持続的に収縮筋疲労が生じます。
A:痛みを訴えない無症侯性の圧迫骨折の存在が海外などで報告されていますが、先生はこのことについてどのようにお考えですか。
B:骨がつぶれれば当然痛いはずです。おそらく患者さんはその痛みが去ってしまうと忘れてしまうのですね。基本的に無症侯性の骨折はないと私は思っています。
A:患者さんから痛みの病態を聞き取るのはやはり難しい場合が多いですよね。

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ときどき、骨粗鬆症により楔状に変形した椎体をみかけるが、以前に痛みがあったか尋ねても「ない」という返事のことがしばしばある。

痛みを忘れた?ということではなくて、微小骨折の積み重ね(積み木くずしのイメージ)の場合は交感神経の緊張が起きないので痛みを感じないことがあるのではないか。

筋の疲労と痛みの関係だけれども、私は関係ないと思っている。疲労物質と発痛物質はちがう。疲労性の痛みというのは疑問が残る。円背、亀背の人が痛みが起きやすいという印象はあるかもしれないが、はたしてどうなのだろうか。腰が曲がっている人でも痛くない人はいっぱいいるものだ。


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by junk_2004jp | 2005-07-15 16:41 | 慢性痛 | Comments(3)
Commented by sansetu at 2005-07-16 10:09
先生、確かに疲労物質と発痛物質は違うと思うのですが、例えば登山のあとに、ほとんどの人が筋肉痛になるのですが、あれを疲労痛と言うのはおかしいのでしょうか。
Commented by 真柴 at 2005-07-16 12:08 x
ここでいう筋疲労痛と一般で言う急激な運動からくる筋肉痛とは違うのでしょうか?
元々TMSと筋肉痛の区別がつきにくい時が時々あります。
Commented by junk_2004jp at 2005-07-16 12:20
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_435.htm

ここの図を参照、一過性の過負荷→筋小包体、筋鞘の障害→・・・
ということで、「一過性の過負荷」ということなのだろう。それを疲労性というか?だろうね。


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