心療整形外科

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2005年 08月 22日

慢性疼痛患者は、基本的に医療不信におちいり、

慢性疼痛患者は、基本的に医療不信におちいり、さまざまな心理社会的反応を起こし、疎外感に満たされている
現代医療にはいくつか日の当たらない部分があるが、慢性疼痛もその一つである。先に述べた1)~3)の理由で、患者は、まず自らの疼痛が現代医療をもってしても解決されないことに怒りを感じ、ひよっとしたらと思い何らかの民間療法を試みたり、名医を求めてドクター・ショッピングを繰り返したりする。そのうち、時間の経過とともにさまざまな心理社会的反応をひき起こすことを余儀なくされ、患者の人生の質的レベル(QOL)はみるみる低下してゆく。そこにいくつもの悪循環が生じてゆく。

医療不信を抱いたまま、しかし、それでも医療にすがらざるをえないという矛盾が彼らを一層苦しめる。それは、あきらめか疎外感すら生じさせる結果となる。

こうした状況の中で、治療者の総合的な医療能力(疼痛に関する包括的な知識・技術・態度)を患者は冷徹に見抜いてゆく。こうした場合、バリント(Balint,M.)の言う「薬としての医師」の薬理作用の果す役割は何にもまして大きい。

バリント療法ー全人的医療入門   監修:池見酉次郎  編集:永田勝太郎
                       医歯薬出版株式会社



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by junk_2004jp | 2005-08-22 19:59 | 慢性痛 | Comments(2)
Commented by sansetu at 2005-08-23 10:01
http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/0817tube.html
バリント療法の趣旨からは外れますが、痛み治療の情報として、人工チューブで神経そのものを再生させる方法論の情報がありました。
Commented by junk_2004jp at 2005-08-23 19:31
神経因性疼痛に期待できますね。


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