2005年 08月 28日

痛みの診断

痛みの診断で、画像診断は「除外診断」です。つまり、骨折はない、悪性腫瘍はない、感染症はない、ということです。除外診断はけっこう不安なものです。「~でないです。」というのは勇気がいりますね。「このレントゲンでは、特に異常は見つかりませんが、経過をみて、痛みが続くようなら、再度検査をしてみましょう。」といっておくのが無難です。椎体の圧迫骨折などは、最初はよく分からないこともあります。

除外診断だけというわけにもいかないでしょう。「積極的診断」として、痛みを再現させる、つまりどのような動作、体位で痛むか、圧痛はあるのか、を調べます。これによってどこが痛みの発信もとかおおよその見当がつきます。

「治療的診断」、圧痛点に局痲剤を注射するとその痛みはどうなるか、消炎鎮痛剤の投与でどうなるか、抗うつ薬や抗不安薬の投与でどうなるかなどを観察して、総合的に判断します。

たとえば、「筋筋膜性疼痛症候群」「うつ状態による筋筋膜痛症候群」というように。

どこまでの診断をすればよいのかは、患者さんの希望に沿ってですが、注射や投薬はもちろん了解を得てでのことです。

トリガー・ポイント注射の奏効機序


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by junk_2004jp | 2005-08-28 15:26 | 痛みの生理学 | Comments(0)


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