心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2005年 09月 29日

前骨間神経症候群

b0052170_17373881.jpg

症状
母、示指の屈曲障害を主訴として来院してくる(図71)。軟式テニス、タイプ、ピアノなど前腕の回内、肘伸展運動の繰り返しのあとに発生しやすい。前骨間神経症候群は回内筋症侯群と同じものと考えてよい。

視診・触診・誘発テスト
前骨間神経麻痺。
Perfect O test
母指と示指できれいな○をつくらせる。母指IP(指節間)関節と示指DIP(遠位指節間)関節の屈曲ができないため図72のようになる。

原因
正中神経の前骨間神経分枝部(円回内筋、中指深指屈筋の腱性起始部)での絞宛(図73)。
運動神経のため、知覚障害はない。

治療
ステロイド、非ステロイド抗炎症剤などの内服、局所の安静。2~3ヵ月経過しても回復しないときは、手術的治療を行なう。これは前骨間神経を展開して除圧を行なう。回復しないときは腱移行術を行なう。

「頚肩腕障害の診断と治療」 (金原出版) 


b0052170_177401.jpg

6月ごろより、母指と示指できれいな○をつくることができない。特に原因となるような反復動作をしたことはない。知覚は正常。正中神経の前腕部での運動枝の絞扼性神経障害と言われているが・・。

患者さんには教科書を見せて説明し、現在低出力レーザーを当てる治療をしている。少し改善のきざしがある。

このような疾患は、極めて希なので、うんちくを述べるほどの知識はありません。(2例目)教科書を参考にしながら、あるいはインターネットで検索して、説明と同意を得ています。


[PR]

by junk_2004jp | 2005-09-29 17:25 | 痛みの生理学 | Comments(0)


<< 神経性炎症      EBMと医師の裁量 >>