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心療整形外科

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2005年 10月 13日

腰痛

Aさん(80歳代、女性)は膝痛で6月から、時々通院しています。だいぶよくなりました。
昨日より、特に思い当たることなく、腰~右お尻にかけて痛くなり、歩行や立ち座りがしづらくなりました。

「過去に腰痛で困ったことはないですか?」
 「いいえ、腰が痛かったことはありません。」 

お尻のところに強い圧痛点がありました。そこに、4mlの局所麻酔を注射しました。

「レントゲンはどうしましょうか?」
「お願いします。」

・・・・・・・・

「レントゲンでは、圧迫骨折などは見あたりません。特に心配なことはありません。痛みはどうですか。」
「はい、とても楽になりました。」
「そうですか。痛みの原因は筋肉の緊張が原因だったのですね。一過性のストレスが原因のことが多いのですよ。たぶんこれでよくなってしまうと思います。」
腰痛_b0052170_15211535.jpg


レントゲンは、下部腰椎の椎間板はほとんど消失した状態で、椎体のアライメントは不正で、不安定な印象を受けます。しかしこのような所見と今の痛みとの因果関係は証明できません。いらないことをしゃべって患者さんに不安を与えることは避けたいものです。このような写真はなにもめずらしいことではないのです。

先日、掲示板で「椎間板が無くなっても大丈夫ですか 」という質問があったので提示しました。私は自分の腰のレントゲンは撮ったことはないですが、たぶん中年の変化はしていることでしょう。



by junk_2004jp | 2005-10-13 15:29 | 症例


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