心療整形外科

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2005年 11月 07日

うつ~あやうく頚の手術~

b0052170_19113880.jpgAさん(40歳代、女性)2W前より、左大腿部前面(図の青色)が、感覚がにぶく、また膝をあげる力がなくなり、引きずるような歩行になりました。

某病院でMRIを撮り、頸椎にヘルニアがありました。そのせいだろうという説明で、しばらく頚牽引をしましたが良くならず、再度MRIを撮る予定です。その結果によっては手術も考えなくてはいけないという説明を受けたそうです。

腱反射正常、病的反射(バビンスキ、クローヌス)なし、痙性歩行なし、以上から、脊髄症状は疑わしい。(頚のヘルニアが原因ならば、脊髄の麻痺症状なのですが)

図の赤点のように強い圧痛点がありました。圧痛点ブロックをしたら、膝が上がるようになりました。

1時間ごとに目が覚めて熟睡できない、目眩がする、口が渇く、肩凝りがひどい、食欲がない、疲れやすい、などの症状がありました。

頚のヘルニアは無症候性で、症状とは無関係だと判断します。このように、ほとんどのことは、問診とちょっとした治療の効果をみるだけで90%以上はわかるものです。

うつ状態に伴った大腿部の筋筋膜性疼痛症候群だと思います。今回の場合は痛みを訴えず、歩行しにくい、感覚がない、という訴えだったので、麻痺を想像したのでしょう。


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by junk_2004jp | 2005-11-07 19:38 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(4)
Commented by elly at 2005-11-08 17:41 x
手ならともかく、足に症状が出る頚椎のヘルニアって相当大きいと思うのですけど。手術が必要かどうか、それほど脱出しているかどうかの画像判断は出来ないのでしょうか?
このようなうつに伴う身体症状で、実際に前方固定術などされてしまったケースって、結構あるんですか?わたしも画像ではヘルニアは一応2箇所あって人事ではないだけにびっくりです。
Commented by junk_2004jp at 2005-11-08 18:55
医者ってけっこう思い込むのです、私も^^。他人の誤診は気になるものです。

とくに専門医はね。視野が狭くなるものです。幅広い知識、的確な判断など、一般家庭医(GP)のほうが難しいのです。

頚のヘルニアが脊髄症状を起こす可能性は少ないですよ。
Commented by elly_mylove at 2005-11-08 19:47
>幅広い知識、的確な判断など、一般家庭医(GP)のほうが難しいのです。

確かに。。。私がシドニーで寛解したのは、GPあってこそですから。
GPで本当に実力のある先生って、何でも出来ました。骨折のギプス固定から、卵巣や子宮の内診から、糖尿病や心臓病の健康管理から、皮膚病からうつ病まで、スペシャリストに出さずに治療出来るかどうかで実力が決まって、それで診療費が高いんです。スペシャリストの診療費は高額なので、手元で治療してくれるGPは多少診療が高くでも患者さんは来るんですよね。。

頚のヘルニアが脊髄症状を起こす可能性は少ないですよ。

ネットでは闘病記がいくつかありますけど。。
全体としてみればそんなに多くはないのですね。



Commented by junk_2004jp at 2005-11-08 20:10
頚のヘルニアで神経根症状といわれているもの(上肢の痛みやしびれ)はありえないと思っています。脊髄症状はあるとは聞いていますが、記憶は定かでありません。起きるとすれば歩容異常です。痛みやしびれではありません。ネットの闘病記は見ていませんが、本当にそうなのかはわかりませんね。たとえば、この患者さんにしても、「脚が麻痺してきて、検査の結果、ヘルニアだった。・・・手術した。・・・よくなった。」という闘病記もあり得るのです。


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