心療整形外科

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2005年 12月 09日

腰椎固定術のRCT(ランダム化比較試験)

腰痛の治療として腰椎手術は集中的リハビリテーションより有効か?

CBT(認知行動療法)に基づく集中リハビリテーションは、腰椎固定術と同様の改善をもたらすことを示唆する臨床的根拠は増加しつつある。このことを患者に知らせずに、腰椎症に対して腰椎固定術を勧めることはもはや倫理的とは考えられないであろう。


腰椎固定術が必要と思われる慢性腰痛の患者を固定術群(176人)と認知行動療法に基づく集中リハビリテーション群(173人)に無作為に振り分け2年間追跡調査した結果、症状緩和に有意の差がなかったということです。(手術群の19例で術中の有害事象が観察された。リハビリテーション群の患者では合併症はみられなかった。)

外国では大胆な研究をするものですね。日本では到底無理です。

医師がどのように診断して説明するかということが無視された検査です。たとえば、Aさんに対して

●「あなたの腰椎はすべり症があり不安定な状態です。それが原因で痛いのでしょう。」
●「あなたの腰椎は特に問題はありません。痛みの原因は心理・社会的なことが引き金となって起きた筋痛です。」

このように、医師の考え方によって説明が違うわけですが、そのことが治療の効果を左右する最も大きな因子だと思うのですがそのことは無視されているわけです。

海外の文献はRCTばかりで、痛みの本態は何かといったものがないですね。これでは、医学より、統計学です。
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by junk_2004jp | 2005-12-09 21:01 | 慢性痛 | Comments(4)
Commented by c-dunk at 2005-12-09 22:18
>腰椎固定術が必要と思われる慢性腰痛
これは、ヘルニア、狭搾、すべり症、変形などぜ~んぶ含めて慢性腰痛と考えてよいのでしょうか?
Commented by junk_2004jp at 2005-12-09 22:56
すべりがあれば狭窄になってるね。
何でもいいでしょう。
Commented by keisyan at 2005-12-10 09:45
>腰椎固定術が必要と思われる慢性腰痛

そもそもこの表現がおかしいよね。そんな慢性痛はないのだ!
Commented by junk_2004jp at 2005-12-10 10:12
そうですね。最初から、患者さんに間違った情報を与えていますから、そういう情報を与えた場合は、という条件付きの結果ということになりますね。


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