2005年 12月 17日

医師の言葉が最も大切

Aさんの腰痛、臀部痛に対して

A医師:
「痛みは第4腰椎と第5腰椎のところが狭くなっているためにそこで神経が圧迫されているためだと思います。」

B医師:
「痛みは心理・社会的なことがきっかけとなって生じた筋痛で、それが悪循環を起こしているのです。」

どちらも医師として善意のもとに責任を持って診察し説明しているのです。

A医師を信じた患者さんは、薬や理学療法やブロック注射を受けても所詮一時押さえと思うでしょうし、将来的にも不安を持つことでしょう。また、心理・社会的なことという意見には聞く耳がなくなってしまうかもしれません。

B医師を信じた患者さんは、痛みの悪循環を絶ち、心理・社会的な問題に心を向けることで、治癒を信じることでしょう。構造的なことが痛みの原因ではないということを知って将来の不安はなくなるでしょう。

医師の病態に対する説明が患者さんの予後に最も大きな影響があると思います。疼痛疾患のRCT(ランダム化比較試験)ではこの点が考慮されていないのではないでしょうか。説明をしないで治療をすることはあり得ないのです。

病態説明のRCTはあるのかな?

病態の説明はRCTに頼るのではなく生理学に基づかなければいけません。生理学に基づかない説明は、単なる思い込みなのです。神経が圧迫されると痛みが生じるという生理学はありません。
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by junk_2004jp | 2005-12-17 12:09 | 痛みの生理学 | Comments(4)
Commented by c-dunk at 2005-12-17 13:33
「痛みの悪循環」くらいは、ぼちぼち一般的な用語になってもよさそうなもんですが、広まらないでしょうか?ちょっと話すと「それじゃあ悪循環じゃん」っていう人は結構いたりするんですが。
Commented by まっちゃん at 2005-12-17 14:22 x
僕はひそかに加茂先生のファンです。いつもブログをよませていただいてます。僕もB先生のような先生になりたいな。
Commented by c-dunk at 2005-12-17 17:59
A医師に新薬、B医師にプラシーボで二重盲検やってみるっていうのどおでしょう。
Commented by junk_2004jp at 2005-12-17 18:40
まっちゃん、はじめまして。(ブログでは)

病態説明が一定していないことのRCTちゅうのは難しいね。
どっちにしても、ヘルニアの坐骨神経痛というやつは、なにをしても治ることもあれば治らないこともあるのだから、早く治る方法を見つけることだね。


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