2006年 01月 03日
神経回路が損傷し、体に触れるだけで強い痛みを感じる慢性疾患「神経因性疼痛」が、脊髄(せきずい)の細胞から大量放出される特定物質が神経細胞を刺激するために引き起こされることを、九州大の井上和秀教授らとカナダの大学の共同チームがラットを使った実験で突き止めた。15日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 痛みには神経因性疼痛と侵害受容性疼痛と心因性疼痛があるとされています。この他に癌性疼痛を入れる学者もいます。 心因性疼痛はその意味が誤解されることがあります。真の心因性疼痛とは侵害受容性疼痛でも神経因性疼痛でもないまことに不思議な痛みです。つまり脳内だけの痛みとでもいいましょうか。実際に患者さんを診たことのある人はすぐに理解できます。そんなにあるものではありません。 癌性疼痛は神経因性疼痛と侵害受容性疼痛の複合したものと思います。 神経因性疼痛は帯状疱疹後神経痛、幻視痛、外傷による神経損傷後の痛みなど限られたものです。 普通にみられる痛みは侵害受容性疼痛です。ヘルニアや脊柱管狭窄症の痛みと言われている痛みも侵害受容性疼痛です。だから消炎鎮痛剤が処方されることが多いのです。 このような知識は医師の常識で、知らない人はいないと思います。ところが、根性疼痛とか、神経が圧迫されて痛いとかまちがった説明をするのはどうしてでしょうか。 以前にこのようなことをdebateしたら、ヘルニアを信じているある医師は「いずれ生理学が解明してくれる。」とおっしゃいました。 quack medicine (いんちき医療)を笑えませんね。「いずれ生理学が解明してくれるでしょう。」 痛みと脳
by junk_2004jp
| 2006-01-03 16:32
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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