2006年 01月 20日

「痛み」評価は診療の義務

“痛みの10年”が始まった2001年にアメリカの医療施設評価合同委員会(JCAHO)は、体温、血圧、心拍、呼吸数と同様に「痛み」をvital signと位置づけて、全ての患者で「痛み」を評価することが義務づけられました。また、JCAHOは「痛み」の評価と治療に関する標準作りに取り組み、2001年には、医師の義務として従うべき「痛み」治療基準を定めました。その基本理念は、「痛み」の治療を受けることは患者の権利であり、「痛み」を治療することは医療者の義務であるということです。

この「痛み」治療基準を受けて、州医師免許委員会連合とアメリカの医療保険機関であるメディケア・メディケイドセンター(CMS)は、「痛み」の治療は重要な医療行為であると認めることを合意しました。
その結果、「痛み」の治療の修得が医師免許証更新の必須条件となる州もでてきました。CMSでは新しい「痛み」治療コード(保険点数)を創設しました。

愛知医科大痛み学講座より


体温、血圧、心拍、呼吸数と同様に「痛み」をvital signと位置づけています。痛みがあるかないかをいつもチェックしなさい。

つまり、構造の診断をしたところで痛みがあるかないかは別問題なのです。構造診断と痛みをリンクしないことです。ヘルニアがあると診断したところで痛みとの因果関係を説明できるわけでもないのです。

病態生理に関する事実無根の概念を患者に押しつけ、治療に携わる医師の私的見解を患者に披露する複雑な治療行為の1要素である。患者はこれらの診断によって永遠に変えられるが、良いほうに変えられることはあまりにも少ないと博士は主張した。

画像診断は特異的な病気(悪性腫瘍、感染症、骨折)があるかを確かめる、つまり「除外診断」の意味しかありません。
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by junk_2004jp | 2006-01-20 05:58 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)


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