2006年 03月 03日

坐骨神経痛の画期的治療法は初期試験に合格できず

2005年4月のTHE BACKLETTERより

坐骨神経痛に対するTNF-α阻害薬の効果は“ぬか喜び”になる可能性もある。最近Rheumatology誌に掲載された論説では、椎間板ヘルニアに関係した神経根痛のメカニズムを解明するための科学的プロセスの中で、いくつかの出発点における間違いがあったと言及している。


「神経根痛は、髄核から放出される炎症性サイトカインTNF-αが神経根炎を起こすことによる」という仮定にもとづいた試験です。この仮定はとても疑問があります。

まず、神経根は硬膜に覆われているがそこのところはどうなのか。また内包性のヘルニアの場合はどう説明するのか。髄核から放出されるTNF-αは薄くなった線維輪と硬膜を透して神経根に到達するのか?

たとえ神経根炎がおきたとしても、どうしてそれが下肢痛を起こすのか?異所性発火の理論を持ち出さないと説明できないが、これはとうてい受け入れられるものではない。

脊柱管狭窄症の痛みを説明するときは、神経の中を通る栄養血管のことが言われるがヘルニアのときはそれは言われないのはなぜか。

出発点から間違っていると思う。
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by junk_2004jp | 2006-03-03 23:04 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(1)
Commented by keisyan at 2006-03-04 08:11
>出発点から間違っていると思う。

同感!!!
バックレターの部屋もきれいになりましたね。


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