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心療整形外科

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2006年 03月 08日

損賠訴訟:「手術ミスで障害」 聖マリアンナ医大病院に賠償請求 /神奈川

聖マリアンナ医科大病院(川崎市宮前区菅生)で、椎間板摘出の内視鏡手術を受けた川崎市麻生区の50代の無職女性が、手術ミスで下半身麻痺になったとして、同病院に約9300万円の損害賠償を求める訴訟の第1回口頭弁論が7日、横浜地裁川崎支部(笹村将文裁判長)であった。

訴状によると、女性は右脇腹や背中などの痛みのため00年5月から同病院整形外科に通院し、胸椎椎間板ヘルニアと診断された。01年7月13日、主治医の男性医師が内視鏡手術で椎間板を摘出した。ところが、女性は手術後、両腕を除いて首から下が動かず、痛みも感じなくなった。原告側は「手術中に脊髄(せきずい)を傷つけ、障害が残った」と男性医師の過失を主張。病院側は全面的に争う姿勢を見せている。


これだけの情報で軽々には判断できないが、主訴は「右脇腹や背中などの痛み」で麻痺症状ではない。00年5月から01年7月13日と1年以上続く慢性の痛みであったということ。

胸椎だから、ヘルニア塊によって脊髄マヒを起こすことも考えられる。術前に脊髄マヒを思わせる所見があったのかなかったのか?

ヘルニアが原因で痛みが起きるとは私には思えない。神経が圧迫されればマヒが生じる可能性はあるが、胸椎のヘルニアが原因で脇腹や背中に知覚マヒが生じたなんて聞いたことがない。

手術は必要だったのか?心理・社会的な観点から痛みの治療にあたるべきではなかったのか。手術の目的は除痛だったのか、脊髄マヒのに対してだったのか。


病院側が全面的に争う姿勢をみせているそうなので、真相を見守りたい。

腰痛に対する手術の詳しい適応についての一般的なコンセンサスは得られていません。手術を勧める意見の科学的根拠は弱いものです」と指摘している

公正を期すために申し上げると、医学的治療の中で科学的裏付けのあるものは20%程度に過ぎない。脊椎治療における主な治療法の多くは、それを裏付ける無作為試験が1つもない。

by junk_2004jp | 2006-03-08 14:48 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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