心療整形外科

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2006年 03月 15日

原因が特定できる腰痛は15%未満:そーかぁ?

「原因が特定できる腰痛は15%未満」と欧州の診療ガイドラインは明記する。腰痛はありふれた症状ながら、実はよくわかっていない。

そうかな?では残りの15%は原因が分かっているのか?その原因というのは何なんだろうか?

原因がよく分からないという言い方は患者さんににとって何か釈然としないものであろう。一体、どう対処すればいいのか見えてこない。

五十肩のほとんどは原因が特定できないとは普通いわない。

私は腰痛のほとんどが侵害受容性疼痛(≒筋・筋膜性疼痛)だと思っている。圧痛点がありますからね。

わずかに心因性疼痛(身体表現性障害;疼痛性障害、身体化障害)があり、例外的に神経因性疼痛として腰部の帯状疱疹後神経痛や癌性疼痛があると理解している。

侵害受容性疼痛(どこのポリモーダル侵害受容器が作動してもいいのだが、ほとんどは筋・筋膜性疼痛)の中に急性痛、慢性痛あるいは、特異的疾患に伴うものや、特異的疾患に伴わないもの(=非特異的疾患)がある。

特異的疾患に伴う侵害受容性疼痛は圧倒的に圧迫骨折であろう。感染症(カリエスなど)は診ることがない。

まとめると腰痛はほとんどが筋・筋膜性疼痛で、その中で特異的疾患に伴うものとして腰椎の圧迫骨折がある。まれに心因性の腰痛がありそれは身体表現性障害(疼痛性障害、身体化障害)といわれているものであろう。極めてまれに癌性疼痛や、帯状疱疹後神経痛がある。
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by junk_2004jp | 2006-03-15 12:57 | 慢性痛 | Comments(2)
Commented by 柔整師です at 2006-03-16 08:39 x
外傷機転のない痛みが出現した場合、患者さんの中には内臓からの関連通を心配する人が少なくないような気がします。

メディアでそう脅かす番組が多いのが原因だと思いますが、内臓疾患からの関連通の場合、圧痛点はありますか?

Commented by junk_2004jp at 2006-03-16 11:10
こんにちは。先日の「あるある大辞典」でやっていましたね。私のところにも番組制作者から問い合わせの電話がありました。

「関連痛」というのは本当はA臓器から発している電気信号をB部分から発しているように脳が錯覚することです。

だから、B部分は正常なので圧痛点はありません。

しかし、腰痛の人に、子宮筋腫が合併していることはいくらでもあることで、その手術をしたら腰痛が治ったというようなことはありえますから、患者さんに強く否定するのは誤解が生じ得策ではありませんね。


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